19日、バイデン家の不当な影響力の行使や不正行為を暴こうと息巻く共和党のジェームズ・コーマー議員がトップを務める下院監視委員会は、内部告発者2名を招いて公聴会を開催した。途中、5分間の持ち時間を与えられたマージョリー・テイラー・グリーン議員(共和党 ジョージア州)が、バイデン氏の息子ハンター氏の猥褻な画像を次々と持ち出すと、民主党から制止を求める声が上がった。
画像はハンター氏のラップトップのハードドライブから回収されたもので、売春婦と性行為に興じるものが含まれる。公聴会の様子は、一部のケーブルニュースを通じて全国に放送された。
この日の公聴会には、ハンター氏に対する捜査を司法省が不当に扱ったと主張する税務当局の内部告発者2名が出席し、証言を提供した。
グリーン氏は冒頭、「保護者の判断を推奨する」と不適切なコンテンツが含まれることを断った上で、2018年にハンター氏が売春婦のために購入したユナイテッド航空の往復チケットを提示。
内部告発者として名を明かした内国歳入庁の捜査官、ジョセフ・ジーグラー氏に、ハンター氏が、売春など不道徳な目的で女性を州をまたいで移動させることを禁じる「マン法」に違反した可能性を問うた。
グリーン氏は続けて、女性がハンター氏の股間に触れるモザイク入りの画像や裸の写真を引き伸ばしたパネルを掲げつつ、チケットの日付と一致すると説明。違法行為を裏付けるものと主張した。
これに加えてグリーン氏は、費用がハンター氏の法律事務所「Owasco P.C」を通じて支払われたと指摘。「多くの人は、食事やオフィス用品などを、ビジネスを通じて経費として精算している」とした上で、ジーグラー氏に「ハンター・バイデンが売春婦への支払いを、法律事務所の経費として精算したかどうか確認できるか」と求めた。
ジーグラー氏は明確な回答を避けたが、ハンター氏が当時ゴルフ会員券として精算した1万ドルが、「セックスクラブ」への支払いだった可能性があると示唆した。
その後も性行為をする大統領の息子の写真を持ち出すと、民主党議員からは「これを見せる必要があるのか」と批判する声が上がった。