ロサンゼルスで12日、ショッピングモールに窃盗集団が押し入り、10万ドル(約1,450万円)相当の商品を奪う事件が起きた。
事件があったのは午後4時ごろ、ウェストフィールド・トパンガ・ショッピング・センター内にある高級百貨店ノードストローム。
ロサンゼルス市警察が公開した映像には、黒い服に覆面姿の犯人約50人が、ディスプレイされたバッグや衣類などを片っ端からつかみ、逃走する様子が撮影されている。従業員は止めようとしたが、なす術もなく、その場に立ち尽くした。
警察の発表では、6万ドルから10万ドル相当の商品が奪われたという。警備員1名が、熊用スプレーで攻撃を受け、救急隊員による手当を受けた。
犯人は捕まっていない。警察は声明で「犯罪者にとっては財産を奪っただけだが、トパンガモールでは、安全性が失われた」と非難。あらゆる手段を尽くして犯人を捕まえる」と市民に約束した。
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カレン・バス市長も事件について「許容できない」と述べ、犯人に「責任を負わせる」と共に、将来に向けた防止策を講じると発表した。
同店は、2021年にも窃盗事件の被害にあっている。地元住民はテレビ局KCALの取材に、「危険すぎて買い物に行けない。オンラインで購入する」と語っている。
組織的な窃盗相次ぐ
ロサンゼルス市では8日にも、グレンデールのショッピングセンターで、集団による組織的な窃盗が発生している。
現地の警察によると、「アメリカーナ・アット・ブランド」にあるブランド店イヴ・サンローランに、少なくとも30人が押し入り、30万ドル(約4,350万円)相当の衣類や商品を奪った。犯人らは歩いて店を出た後、複数の車両に分かれてその場を去った。