刑期最長700年超え!?トランプ氏 ジョージアでも起訴、罪状合わせて91に

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ジョージア州フルトン郡のファニ・ウィリス検事は14日、同州の2020年大統領選挙への違法な介入行為に関する捜査をめぐり、トランプ前大統領をはじめとする19人が、RICO法違反を含む41の罪で起訴されたことを発表した。

被告には、ルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長、ジョン・イーストマン、シドニー・パウエル、ジェナ・エリス、ジェフリー・クラーク、ケネス・チェスブロといったトランプ氏の弁護士や政府関係者に加え、マーク・メドウズ元大統領主席補佐官、ジョージア州の共和党員らの名前が並んだ。

被告らは、州議会議員や州高官に投票不正に関する虚偽の陳述を行い、宣誓に反くよう要求したほか、虚偽の選挙人団名簿の作成や配布、フルトン郡の選挙職員に対するいやがらせと脅迫、投票設備への違法な侵入を行ったなどとした。

トランプ氏はこのうち13の罪を犯したとしており、これにはジョージア州RICO法への違反、公務員に対する宣誓違反の要求、文書偽造、虚偽の陳述、虚偽の文書の提出が含まれる。それぞれの刑期を合わせると最長で71年に達する。

トランプ氏が起訴されるのは4回目。マンハッタンで起訴されたポルノ女優への口止め料支払いに絡む事件、ジャック・スミス特別検察官が捜査を率いる政府の機密文書持ち出しと選挙結果を覆えす取り組みに関する事件では、それぞれ34(最長136年)、40(450年)、4(55年)の罪状で起訴されており、今回のケースを合わせると、理論上は712年になる。

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RICO法とは?

Racketeering Influenced and Corrupt Organizations Actの略で、一定の犯罪行為によって得た利益を用いて犯罪組織(Enterprises)を維持すること、また、それによって得た利益を用いて企業を支配すること等を禁じる法律と解釈される。1970年に連邦法が施行され、各州にも同様の法がある。

なおジュリアーニ氏は、ニューヨークの南部地区の連邦検事時代、RICO法を用いて数々のマフィアを訴追に持ち込んだ。RICO法がまだ新しかった頃のジュリアーニ氏の手法は革新的とされ、全米の州および連邦検察官のモデルとして機能したとも伝えられている。こうしたジュリアーニ氏の黄金時代は、ジェームズ・ウッズ主演の映画「ルディ:ジュリアーニ物語」にも描かれている。この度皮肉にも、自らがRICO法で起訴されることになった。

RICO法違反で起訴するには、過去10年以内に、少なくとも2つの前提犯罪が組織を通じて行われていることが要件になる。

ウィリス検事は起訴状の中で、30件近くにおよぶ前提犯罪にあたる行為を挙げている。

ロイター通信によると、ジョージア州の法律では、犯罪組織が長期間継続している必要がない。さらに、連邦法では前提犯罪に該当する行為が35種類あるのに対して、ジョージアでは50種類と犯罪行為の範囲も広い。

有罪判決を受けると5年から20年の実刑が科される。連邦法では、最高刑期は同一だが、最低は定められていないという。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。