豪雨のコンサートでセントラルパークの芝生が台無しに、長期閉鎖へ

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豪雨にもかかわらずセントトラルパークで、大規模なコンサートが決行されたことによって、芝生に大きな損害が生じたという。

公園の中央にある「グレート・ローン」では毎年9月、世界の貧困を救うためのチャリティ・コンサート「グローバル・シティズン・フェスティバル」が行われている。

今年は9月29日に開催され、レッド・ホット・チリペッパーズやローリン・ヒル、BTSのジョングクらがパフォーマンスを披露した。悪天候にもかかわらず、約3万人が会場に足を運んだ。

公園を運営・管理するセントラルパーク管理委員会はニューヨークタイムズに、コンサートの開催によって、グレートローンの3分の1が「完全に破壊」されたと説明した。

グレートローンは毎年11月から4月まで、メンテナンス期間として立ち入りが禁止されるが、今年は、修復作業のため、早めの閉鎖を決定した。「秋にニューヨーカーが楽しむことができないことを残念に思っている」と述べた。

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地元ウェブメディアが公開したコンサート後の芝生の様子。「豪雨や客足、ステージなどの機材のコンビネーション」によって芝生スペースが破壊されたと伝えている。

同地区から選出されたゲール・ブリュワー市議会議員は2日、エリック・アダムス市長に対し、芝生の損壊を報告するとともに、グローバル・シティズンには200万ドルの一般資金があるとして、開催場所をスタジアム等に移すよう提言する書簡を送った。

ブリュワー氏は今回の損害額を、100万ドルと試算している。コンサートの主催団体グローバル・シティズンは現在、芝生の修復に関して、セントラルパーク管理委員会と話し合いを行なっているが、同氏は「費用が問題なのではない」と主張。タイムズに、1日限りのイベントのために、市民が公園を利用できなくなったと述べ「どうやって代償を支払うのか」と非難した。

なお、グレートローンはこれまでにも大規模なイベントが開催された後、修復作業のために、芝生を閉鎖している。1991年に開催されたポール・サイモンの無料コンサートには60万人が参加。ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世のミサには12万人が訪れ、その後2年間立ち入りが禁じられた。ミサが開催された時の修復費用は、1,820万ドルにのぼった。なお現在のグレートローンの収容人数は、6万人までと定められている。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。