ヘンリー王子とメーガン妃は「世界メンタルヘルスデー」の今月10日、ニューヨーク市内で開催されるイベントに出席することがわかった。米誌Peopleが伝えた。
夫妻が出席する会合は、ミレニアルとZ世代が主導する非営利団体プロジェクト・ヘルシー・マインズ(Project Healthy Minds)が開催する「第2回世界メンタルヘルス・デー・フェスティバル」の一環として行われる。メンタルヘルスに関するイベントとしては、米国初かつ最大規模のものになるという。なお、夫妻が2020年に創設した慈善団体「アーチウェル財団」が、対面形式でイベントを開催すのは今回が初めて。
アーチウェル財団は「デジタル時代のメンタルウェルネス」をテーマに、「子供や10代の若者に、より安全なオンラインの世界」を構築したいと願う保護者にプラットフォームを提供する。「ソーシャルメディアに関連した悲劇的な不幸」に見舞われた家族が登壇する予定。
夫妻は以前から、メンタルヘルスの問題に高い関心を抱いている。メーガン妃は2021年にCBSで放送されたオプラ・ウィンフリーとのインタビューで、英国王室時代に、「自殺を考えるほど」悩んでいたと明かした。
また幼い時にダイアナ妃を交通事故で亡くしたヘンリー王子は回顧録「スペア」の中で、トラウマを癒すためさまざまな療法を試してきたと明かしている。2021年に公開されたApple TVのドキュメンタリー番組「The Me You Cannot See」では、メンタルヘルスのカウンセリングの重要性を語っている。
なおメーガン妃らは今年5月、非営利団体「女性のためのミズ財団」が主催するイベントに主賓として招かれニューヨークを訪問した。イベントの翌日、広報担当者が声明で、「執拗なパパラッチ」とマンハッタンで2時間のカーチェイスを繰り広げ、「あわや大惨事」になりかけたとメディアを批判した。
しかし、当日の警備を担当していたニューヨーク市警察の報道官は、会場周辺はごった返していたものの「衝突や出頭を命じられた者、負傷者、逮捕者」などの報告はなかったと夫妻の主張を否定。市長や一般人からも、歩行者や車の往来が激しいマンハッタンでのカーチェイスは、「非現実的」と指摘する声が上がった。
ネットでは、夫妻の今回の訪問について「プライバシーの重要性について説くために、再び命を危険にさらしてまで、自分たちは完璧であることをレクチャーしに来るのだろうか。なんと勇敢な人たち」といった皮肉も投稿されている。今回もメディアとの「騒動」を繰り広げられるのだろうか。