パティ・ジェンキンス(Patty Jenkins)監督、ガル・ガドット(Gal Gadot)主演のスーパーヒーロー映画「ワンダーウーマン(Wonder Woman)」が、6月2日に全米公開となった。
NEW YORK POSTによると、米国内の週末の興行成績は、1億50万ドル(約111億円)。2015年サム・テイラー=ジョンソン監督作品「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」の記録8500万ドルを破り、女性監督の作品としては、史上最高のオープニング成績を記録した。
ワーナー・ブラザースの発表では、週末の観客層は、52%が女性、48%が男性だという。また、映画批評&口コミサイトのロッテントマト(Rotten Tomato)では、批評家と観客共に93%が満足としており(6/5現在)、作品への評価も非常に高い。
パティ・ジェンキンス監督は、シャーリーズ・セロンがアカデミー主演女優賞を獲得した「モンスター」(2003)を監督している。
「ワンダーウーマン」は、公開前、映画館チェーンのAlamo Drafthouseが、女性のみを対象とした試写会を実施したことに、批判が出ていた。また、主演のガル・ガドットがイスラエル出身という理由で、(敵対国の関係にある)レバノンでの上映が禁止され話題となっていた。
配給担当チーフである、ジェフ・ゴールドスタイン(Jeff Goldstein)氏は、「スーパーヒーローは男性だけではなく、女性もなれることが証明できた。パティ・ジェンキンス監督は、ついにガラスの天井を打ち破ったんだ。」と語っている。
ハリウッドでは、女性監督の比率は極めて低い。北米における興収トップ250作品の中で、女性監督の占める割合は、2015年で9%、2016年はわずか7%となっている。
『ワンダーウーマン』予告編
米国公開日:6月2日
日本公開日:8月25日
監督:パティ・ジェンキンス
キャスト:ガル・ガドット、クリス・パイン
公式サイト