エリック・アダムス市長が「公共のナンバー1の敵」とするところのネズミの駆除に、強力な新兵器が登場した。
活躍が期待されているのは「Burrow Rx」と呼ばれる一酸化炭素発生装置で、巣穴にホースを差し込んでガスを送り込み、中にいるネズミを撃退するというもの。
市場では3,000ドル前後で流通している。
Burrow Rxの商品紹介VTR↓
すでに効果は実証済みで、ジュリー・メニン市議会議員が地元メディアに語ったところによると、東86ストリートの一角で使用し、100を超える巣穴を駆除することに成功した。同地域は住民からの苦情が多発する地域で、メニン氏の事務所は「これを適用した木の穴でほぼ100%という素晴らしい駆除率を実証した」と発表している。
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メニン氏は、ボストンなどの他都市の駆除活動をリサーチした後、この方法に辿り着いたという。地元の害虫駆除業者アーバン・ペスト・マネジメントを雇い、昨年から駆除を開始した。
危険ではないのか心配だが、アーバン・ペスト・マネジメントの代表者によると、作業中に巣穴から漏れ出す一酸化炭素は大気中に放散されるため、問題ないのだという。また、Burrow Rxでは、植物オイルを使用して煙を発生させるため、ガスの行方を視覚的に把握できる。そのために換気のない地下のオフィスや住宅にガスが向かわないよう注意を払うことも可能なのだという。
メニン氏は、市のネズミ問題のすべてを解決する万能薬ではないとしつつも、「木の穴の問題に対して非常に効果的なツールだ」と説明。次は適用範囲を東75ストリートにまで拡大する計画だという。