テキサスやルイジアナから来るバスが、ニューヨークの新たな規制を回避するためにニュージャージー州の駅で亡命希望者たちを降ろし始めた。
地元メディアによると、過去2日間で397人を乗せたバス10台がセコーカス、ファンウッド、エディソン、トレントンに到着した。
セコーカスのマイク・ゴネリ市長は、SNSに投稿した声明で、同地域には4台のバスが到着したと述べ、「バスのオペレーターが、(ニューヨークの)行政命令を回避する方策を見出したのは明らかで、セコーカスの鉄道駅に移民をおろし、最終目的地へと向かわせている」と説明。州知事や法執行機関と連携をはかり、状況を見守っているとした。移民たちは、ニューヨーク市までの電車のチケットも確保されているようだという。
ニューヨーク市では、昨年春以降、南部国境を超えた後に市内に到着する亡命希望者が急増。対応に追われている。この一部は、テキサス州などがチャーターしたバスによって、マンハッタンのポートオーソリティバスターミナルに到着している。
ニューヨークのエリック・アダムス市長は27日、移民の流入を減らすために、バスの到着可能時刻を午前8:30から正午に制限するとともに、到着から32時間前の予告を義務付ける行政命令を発表した。違反した場合、禁錮刑(懲役3カ月)や罰金(個人500ドル、企業2,000ドル)が科せられる。警察がバスを押収する可能性もある。
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ただし、規制にも関わらず、すでに夜間に14台のバスがマンハッタンに到着しているという。