プーチン大統領の影武者とされる2人の人物が、何者かに毒を盛られた可能性があるという。
プーチン氏の健康悪化や死亡説をたびたび配信してきたテレグラムのチャンネル「General SVR」は4日、「プーチン氏に似た人物の健康状態」について最新情報を投稿した。
それによると、プーチン氏の2人の影武者が3日、腕や足、首にアレルギー症状のような発疹が出たため、検査を受けたところ「有害物質に曝露した」ことが判明したという。2人のアレルギーは治まり、命に別状はないとしているほか、「投与量が少なすぎた」可能性があると指摘している。どのように有害物質が体内に取り込まれたのかは、現在調査中だという。General SVRは、「プーチン」は多くの人々の標的となっており、万が一何らかの理由によって、3月の大統領選に「プーチン」が参加できなくなることは「非常に不都合なこと」だとしつつ、現在ロシア政府に「プランBはない」と伝えている。
クレムリン内部に詳しい人物が運営すると主張する同チャンネルは、信頼性に欠けるとされる一方で、センセーショナルな内容がメディアで取り上げられることも多い。
影武者は「ベラルーシ出身の大工」
プーチン氏が年末に国民向けに行ったスピーチを巡って、ネットではAI説や影武者説などが飛び交っている。ウクライナ軍の情報機関HURも今週、クレムリンには「少なくとも3人の影武者」がいると主張している。
一方、モスクワ国際関係大学の元教授でロシア政治のアナリスト、ヴァレリー・ソロヴェイ氏(Valery Solovey)は、大晦日のスピーチは「ベラルーシ出身の大工」だと語っている。
デイリーメールによると、ソロヴェイ氏はYouTubeで「メッセージは非常に短い、プーチン氏(によるこれまでの新年の挨拶)の中で最も短いものだった。なぜか?」と問いかけ、「答えは明白。あなた方が見たり、聞いたりしないようにだ」と答えた。「彼はベラルーシ出身だ。エフゲニー・ヴァシリエヴィチ、4級大工、それが真実」と語った。
「ヴァシリエヴィチ」というのは、プーチン氏の影武者を示す隠語だという。昨年、ロシア正教会トップのキリル総主教がプーチン氏をあやまって「ウラジーミル・ワシリエヴィチ閣下」と呼んだことから、影武者の名はヴァシリエヴィチだというジョークが飛びかった。
なお、ソロヴェイ氏は、プーチン氏が昨年10月に死亡したとする陰謀論を唱えており、ロシア連邦保安庁の監督下にあるボディーダブルがプーチンを演じていると主張している。