トランプ前大統領は11日、インスタグラムにホワイトハウスを高齢者向け住宅に見立てたコマーシャル風の動画を公開し、高齢のバイデン氏をからかった。
30秒ほどの動画で、バイデン大統領がビーチで過ごしたり、食事をしたりするショートクリップで構成され、最後はバイデン氏が好物のアイスクリームをほおばる姿で締め括られる。
動画に被されたソフトボイスの女性のナレーションは、「ホワイトハウスシニア住宅では、居住者はまるで自宅にいるように感じます」と説明。「活気に満ちた施設では、楽しいアクティビティや外出、24時間専門のケア、ホームメイドの絶品料理を提供しています」「ホワイトハウスシニア住宅では、住民が大統領になったような気分になれます」と続く。
クリップには、2022年にマリーンワンから降りたバイデン氏が、トレードマークのアビエーターサングラスがずり落ちそうなり、ジャケットを着るのに苦戦しているところを、ジル夫人が助ける様子も含まれている。
トランプ氏は77歳の自分の年齢を棚にあげ、大統領として史上最高齢のバイデン氏(81)に「スリーピー・ジョー」などといったあだ名をつけて、ことあるごとに攻撃している。選挙集会では、大統領時代に認知機能評価テストで満点を取ったと自慢することもしばしばで、バイデン氏も受けるべきだと主張している。
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バイデン氏は再選した場合、2期目を終える頃に86歳になるが、複数の世論調査で、年齢を懸念する有権者の割合が高いことが示されている。
9月のABCニュースとワシントンポスト紙の全国世論調査では、74%が2期目を務めるには高齢すぎると回答し、ニューヨークタイムズの10月の世論調査では、6つの激戦州で「有能な大統領であるには高齢すぎる」と考えている回答者の割合は71%に上った。