2021年6月にヘンリー王子とメーガン妃の間に生まれた第二子、リリベット王女の命名の経緯に再び関心が高まっている。
王女の正式名は、「リリベット・”リリ” ・ダイアナ・マウントバッテン=ウィンザー」で、エリザベス女王の幼少の頃のニックネームと故ダイアナ妃にちなんで付けられた。
デイリーメールは先日、王室専門家ロバート・ハードマン氏の新著「Charles III: New King. New Court. The Inside Story」を元に、夫妻側が命名に女王の「支持」があったと主張した後、側近が激怒する女王の姿を目撃したと報じた。
ハードマン氏によると、エリザベス女王は名前について、「宮殿も絵画も自分の所有物ではない。私が唯一持っているのは名前だけだ。今や彼らが持ち去ってしまった」と側近にこぼしていたという。
著作権を取得?
これに加えて、もう一人の専門家が、夫妻は子供が生まれる前にリリベットの「著作権を取得していた」と明かした。
そう語ったのはヘンリー王子の伝記「ハリー」の著者、アンジェラ・レヴィン氏。当時から命名を「極めて無礼」と批判していたレヴィン氏は、16日のGB Newsのインタビューで、こうした女王の発言は「信じられないほど悲しい」と述べた上で、「女王がそのように感じた理由の一つは、メーガンが、リリベットが生まれる前に、名前を使って何かを買ったり特定したりできるよう、公式に名前を奪ったことを知ったからだ」と話した。
司会者が「著作権を取得したということですか?」と尋ねると、レヴィン氏は「そうです」と回答。「リリベットが生まれる前、彼女が妊娠している間だったかもしれない。これが発覚した。実際に女王にとってひどいことだったと思う」と続け、「紅茶や組織、手袋といった物のように、所有することに巻き込まれたからだ」と加えた。
レヴィン氏は、リリベットの愛称は、女王が幼い頃に「エリザベス」と言えず、両親や兄妹、故フィリップ殿下が特別に使用していた「愛情のこもった、非常に親密なもの」だったと説明。これを知らない人々が「女王が支持しているのだから、それを買おう」などとするのは「実におぞましい」と批判した。
なお、個人の名前は著作権の保護対象にならず、レヴィン氏が何を指しているかは不明。米著作権局のデータベースを調べてみても、リリベットの名称に関連した著作物で夫妻が申請したと見られるものはない。米国特許商標庁では、2021年4月にアパレル関連の商品で「LiLibet」が商標登録がされているが、所有者は中国在住者とされている。
夫妻は出産当時、「LilibetDiana.com」や「LiliDiana.com」といったドメイン名を取得しており、夫妻の報道官も「かなりの数」のドメインを購入したことを認めている。レヴィン氏はこれと取り違えたのかもしれない。
いずれにせよ、名前の許可をめぐっては以前から論争が絶えない。BBCは2021年の出産直後、夫妻がエリザベス女王から愛称を命名することの許可を得ていなかったと報じた。これに対して、夫妻の代理人を務める法律事務所は、テレビ局や出版社に宛てた書簡で、報道は虚偽かつ中傷的だと反論。「二度と繰り返すべきではない」と、法的措置を講じる構えを示した。
訴訟沙汰に発展しなかったが、この理由についてハードマン氏は著書の中で、ヘンリー王子とメーガン妃側が、自分たちの主張について英王室に支持を求めたが、拒否されたためだと指摘している。
夫妻の王室離脱からすでに4年が経とうとしている。浮かんでは消えるヘンリー&メーガン夫妻と王室の確執報道は、今年も収まることはなさそうだ。