大統領就任後初のG7サミットでフランスのミッテラン大統領(1916-1996)と会ったと述べ、マクロン大統領の間違いと指摘されたばかりのバイデン氏。1週間も経たないうちに同じミスを犯した。
FOXニュースのホワイトハウス担当記者、ジャッキー・ハインリッヒ氏によると、バイデン氏は7日に出席した資金集めイベントで、再びG7のエピソードを披露。「ヘルムート・コールが私を見て、大統領、明日のロンドンタイムズの朝刊を読んで、1,000人が英国議会の扉を破壊したと知ったら何と言いますか・・・・」と語った。
コール元首相は2017年に他界しており、この時出席していたのはメルケル前首相だった。バイデン氏はこの日、複数のイベントをこなし、別の回でもコール首相の話を聞かせた。
ネットでは「来週はムッソリーニにあったと言う」「毎日が悲劇」「もはや高齢者虐待」といったコメントに加えて、「おそらくコックリさんをやっていたのだろう」「もしかしたら彼は会ったのかもしれない、目に見えない人と話し、握手をしているのかは誰にも分からない」など、本当に見えていたのではといった冗談も相次いだ。
バイデン氏のこうした言い間違いや失言は、その都度説明に追われるスタッフにとって頭痛の種。ミッテラン発言をめぐっては、記者から、健康状態を懸念する有権者たちをどう納得させるのかと問われたホワイトハウスのジャンピエール報道官は、苛立った様子で「その問題にあなたに付き合うつもりはない」と、回答を避けた。
これに加えて、バイデン氏は同日、ホワイトハウスで開いた記者会見で中東における人質交渉の状況を説明したが、肝心の交渉相手の名前を思い出すのに苦労する場面があった。
「何らかの動きがある。私がしたくないのは、私がしたくないのは」と言いかけたバイデン氏は、少し間を置いて「言葉を選んでいる。何らかの動きがある」「反応があった。えっと、敵からの。しかし….」と何度も言い淀んだ。最後は室内にいた記者の助けを得て「そう、すまない。ハマスからの(反応)」と思い出し、「やや大袈裟かもしれない。具体的にはわれわれがどの段階かはわからない…..現在も交渉が続いている」と続けた。