大統領選を9ヶ月後に控え、高齢のバイデン大統領の健康状態に対する懸念がますます高まっている。
2月6日に発表されたNBCニュースの全国世論調査によると、62%が「バイデン氏は大統領2期目を務めるのに必要な心身の健康を持ち合わせていない」ことが大きな懸念事項だと回答した。
さらに、バイデン氏の記憶力の低下を指摘したロバート・ハー特別検察官の報告書の公表後に実施されたABCの世論調査では、81%の有権者が、バイデン氏は2期目を務めるには高齢すぎると不安を示した。9月の調査では74%だった。
失言を繰り返すバイデン氏に、保守派の一部からは憲法修正25条の発動による解任を要求する声が上がり、大統領選辞退の可能性をめぐる議論も浮上している。
ホワイトハウスはバイデン氏の健康不安を繰り返し否定しているものの、いまのところ疑念が収まる気配はない。
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もしも任期途中で退任したら継承順位は?
大統領継承法(1947年)では、大統領が死亡または辞任したり、職務不能で役職を遂行できない、または解任させられた場合の継承順位が定められている。
それによると、第1位の継承者は副大統領、2位が下院議長、3位は上院仮議長で、以降は各機関の設立順に閣僚が並ぶ。
- 国務長官
- 財務長官
- 国防長官
- 司法長官
- 内務長官
- 農務長官
- 商務長官
- 労働長官
- 保健福祉長官
- 住宅都市開発長官
- 運輸長官
- エネルギー長官
- 教育長官
- 退役軍人省長官
- 国土安全保障長官
現政権の継承順位は、カマラ・ハリス副大統領を筆頭に、マイク・ジョンソン下院議長(共和党、ルイジアナ)、パティ・マレー上院仮議長(民主党、ワシントン)、ブリンケン国務長官から最後は昨日弾劾訴追されることになったマヨルカス国土安全保障長官となる。ただし、大統領はアメリカで生まれていること、35歳以上で14年以上居住していることが条件となるため、外国人から帰化したマヨルカス国土安全保障長官とグランホルムエネルギー長官には継承資格がない。