トランプ前大統領の妻メラニア夫人と長女イバンカ氏は、互いに特別なあだ名をつけていたという。英紙デイリーメールがニューヨークタイムズの記者ケイティ・ロジャース氏の新著「American Woman」を元に報じた。
それによると、2人はトランプ氏が当選した当初からライバル関係にあった。トランプ氏はかねてからイバンカ氏に大きな信頼を寄せており、2016年の大統領選では、副大統領候補に検討していたと伝えられている。
一方、メラニア夫人は、トランプ氏の子供たちがホワイトハウスに関与することを快く思っておらず、イバンカ氏とは「メディアでの報道を巡り、静かな闘争」を繰り広げていたという。
ロジャース氏によると、メラニア夫人はイバンカ氏を「プリンセス」と皮肉を込めて呼んでいた。一方、イバンカ氏はメラニア夫人が物静かな性格であることから「ポートレイト」(肖像画)と名付けていた。
2人は、ホワイトハウスの部屋の使用を巡って対立したこともあった。イバンカ氏はファースト・レディ用の居住スペースである「イースト・ウィング」の執務室を家族用に改装することを検討したが、メラニア夫人がその計画を阻止。その結果、イバンカ氏は大統領執務室のある「ウエスト・ウィング」を使用することになったという。
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メラニア夫人は、ホワイトハウスで弁護士と、自身の資産と”婚前婚後契約”に関する打ち合わせを頻繁に行っていた。「経済的な機会や相続」に関して、息子のバロン君が、イバンカ氏ら他の兄弟と「同等以上の扱いを受けるよう書面で残して欲しい」と考えていたという。
また、2018年に物議を醸したZARAのメッセージ入りジャケットについて、イバンカ氏に対する不満を示したものだったという。