トランプ前大統領は16日、オハイオ州デイトンで開催された集会で、製造業の現状に言及し、自分が当選しなければ「大惨事になるだろう」と警告した。
バーニー・モレノ上院議員の応援に駆けつけたトランプ氏は、中国の習近平国家主席に向け「あなたと私は友人だが、現在メキシコで巨大なモンスターカーを製造する工場を建設しているだろう。あなたは米国人を雇わずに、われわれに車を販売しようとしている」と非難した。大統領選で自分が当選した暁には「そのラインで製造された全ての車に100%の関税をかける。あなたはそれを売ることはできないだろう」と宣言。さらに「自分が当選しなければ、全てにとって大惨事になるだろう」とも警告した。
日本製鉄によるUSスチールの買収計画についても言及した。「日本に所有され、管理されるというのはいかがなものか。私が大統領ならそんなことは許さなかった」と述べ、「アフリカ系アメリカ人コミュニティに対するバイデンの裏切りを終わらせる。アメリカ人の雇用の窃盗と抗議活動を止めさせ、抗議する」と加えた。
トランプ陣営の広報担当者はNBCニュースに対して、トランプ氏の発言について「バイデン氏の政策が、自動車業界と労働者に経済的大惨事をもたらす」ことを意味すると語っている。