マンハッタンでは15日、ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏らに対する「口止め料」支払いに関する刑事裁判が始まった。トランプ氏は現在、34の「第1級の業務記録を改ざんした罪」に問われている。
ステファニー・グリシャム元ホワイトハウス報道官は15日、MSNBCの番組に出演し、2018年に「口止め料」の存在が報じられた際のメラニア夫人の様子について語った。グリシャム氏は当時、夫人の首席補佐官を務めていた。
メラニア夫人は当時「何日もハッピーではなく、彼女がいかに不満であるか」について心中を明かしていたという。怒れる夫人は、その年の一般教書演説で、トランプ氏とではなくゲストと共に議場に入場したほか、大統領専用ヘリ「マリーン・ワン」に搭乗する際も、トランプ氏と並んで歩くのを拒否したなどのエピソードを加えた。
また「(大統領執務室のある)ウェスト・ウィング側も、(夫人が滞在する)イースト・ウィングが何をしようとしているかについて、神経を尖らせていた」と説明。トランプ氏が、エアフォース・ワンからグリシャム氏に電話をかけ、メラニア氏が「いかに怒っているか」について尋ねるなど、「ウェスト・ウィングは絶えず私に連絡を取ってきた」と振り返った。
トランプ氏は裁判で、自ら証言台に立つと宣言していることについて、番組司会者からメラニア夫人の助言があったのかと尋ねられると、「トランプ氏は弁護士の話を聞かない。彼は誰の意見も聞かない。彼の判断だろう」と答えた。
グリシャム氏は、今回の裁判はトランプ氏本人にとって「恥ずかしい」かつ「悩ましい」裁判になるだろうと指摘。メラニア夫人は、トランプ氏が「本当に恐れを抱き、尊敬している唯一の人物だと思う」と述べ、「彼にとってこの週末が、素晴らしいものではないことは請け合いだ」と語っている。