トランプ氏の選挙結果を覆す取り組みに関連する裁判で、連邦最高裁判所が大統領の公式行為は刑事訴追から免責されるとした判決を受け、Xでは、これ逆手に取ってバイデン氏を祝福するコメントが飛び交った。
「本日の最高裁の判決で、われわれの大統領は王様になった。キングバイデンは手加減せず、真剣な対応を取らなければならない」
「ありがとう最高裁。バイデン王は公式にトランプをテロリストだと宣言して、裁判せずに公式に投獄できる。(しかも責任を伴わずに)」
「最高裁が大統領の免責を宣言したって?バイデン王は政敵へのドローン攻撃だって命令できる」
「バイデン王は、重罪犯の大統領選への出馬を違法にすることができる」
権力をまずは最高裁に向けるべきといった主張も。
「バイデン王は直ちに腐敗した6人の判事を追放して、交代させるべき」
「バイデン大統領をお祝いしたい。バイデン王って呼ぶべきかな。さあ仕事に取りかかる時よ。最初の公務は、裁判所を拡大して、自由で公平な選挙を確保するためにトランプ裁判が完了するまで無期限に延長するべき」
「バイデン王の最初の行動は、最高裁の拡大、金持ちへの課税と共和党から社会保障を守ること」
そのほかにも、バイデン氏が王冠を被ったり、玉座に座ったりするミームが多数投稿されているほか、一時#kingbidenがトレンド入りした。
バイデン氏が判決を歓迎するはずもなく、早速会見を開き、「この国家は、アメリカに王はいないという原則の上に築かれた」と発言。「一人一人が法の前に平等であり、誰も法を超越するものはいない。合衆国の大統領でさえもだ。しかしながら、本日の最高裁判所の大統領免責の判決で、状況は根底から変わった。すべての人々にとって、本日の判決が大統領ができることに実質的に制限がないことを意味することはほぼ間違いない」と語った。
「この判決は、投票権、市民権の骨抜きから女性の選択の権利の剥奪、そしてこの国の法の支配を弱体化させる本日の判決にいたる、我が国が長年確立してきた法的原則に対する近年の裁判所による攻撃の流れだ」と指摘。反対に回ったリベラル派の判事の意見に触れ、「私はソトマイヤー氏の反対意見に賛成だ。彼女は”あらゆる公権力の行使において、大統領はいまや法を超越した王である。民主主義への恐れから、私は反対する”と言った。アメリカ国民もそうするべきだ。私は反対する」と語った。