ジェームズ・コミー前FBI長官が執筆する本が、ニューヨークの出版社であるフラットアイアンブックス(Flatiron Books)から出版されることが決定した。
コミー氏が出版に向けて準備を進めていることは、7月にニューヨークタイムズによって報道されており、出版の権利を巡ってオークションが実施されることとなっていた。一部の報道によると、契約金は200万ドル(2億2000万円)に上るとも言われる。
フラットアイアンブックスの発表によると、出版は2018年春を予定しており、タイトルは未定だという。内容は、コミー氏が司法のキャリアを通じて体験した重大な局面を例に、善良で、倫理観のあるリーダーシップと、健全な意思決定について探求するものとなる。
コミー氏は、米連邦検事、ジョージ・W.ブッシュ元大統領の副司法長官などの司法の要職を歴任。オバマ政権時代の2013年からFBI長官を務めたが、2017年の5月9日にトランプ大統領によって任期途中で解任された。6月8日に大統領選挙のロシア介入疑惑に関する公聴会に出席し、コミーメモと呼ばれる大統領との記録や、マイケルフリン氏に対する捜査中断に関する大統領の発言について証言。その模様は全米に生中継され、大きな注目を集めた。
本では、ヒラリー・クリントン氏の私用メール問題の捜査や、トランプ大統領による解任に関する話がどのように語られるか、注目される。
Advertisement