トランプ氏の息子バロン君がニューヨークに戻ってくる。今秋より、州内の大学に通うことが決まったという。
父親の退任後、フロリダ州パームビーチにあるマール・ア・ラーゴへと引っ越したバロン君は、今年5月に同地区にある私立校オックスブリッジ・アカデミーを卒業した。トランプ氏はニューヨークで「不倫口止め料裁判」の真っ最中だったが、判事が卒業式の日を休廷とすることを認め、夫婦そろって息子の門出を祝うことができた。
この度、ニューヨークポスト紙の独占取材に応じたトランプ氏は、バロン君の進学先について「彼はある学校に進学する準備ができた。そこはとっても優秀だ」と述べ、ニューヨークにある学校だと明かした。
「NYU(ニューヨーク大学)か」と尋ねられると、まだ公表できないと述べつつ「間もなく(アナウンスする)」と回答。「息子はいつも優秀な生徒だ。彼はスマートだ」と誇らしげに語ったという。
トランプ氏はフィラデルフィアのラジオ番組でも「長身でハンサム、本当に優秀だ。そして政治が好きだ。面白いことだが」と息子を自慢していた。政治に関して「お父さん、これこそあなたがなすべき事だ」と助言することもあったという。
夫の選挙活動の場にほとんど姿を見せることのないメラニア夫人は、息子の学校探しに余念がなく、ニューヨークの大学への進学を希望していると伝えられていた。
NYUはマンハッタンにある私立大学で、映画監督のマーティン・スコセッシやウディ・アレン、スパイク・リー、Twitterの共同創業者ジャック・ドーシー、俳優のアン・ハサウェイ、アンジェリーナ・ジョリーなど多数の有名人を輩出している。
トランプ氏の長女イバンカ氏の夫ジャレッド・クシュナー氏や、元ニューヨーク市長のルディ・ジュリアーニ氏、トランプ氏の宿敵、ロバート・モラー特別検察官も同大学で学んだ。なお、2024年度の新入生の諸経費を含む授業料は、9万3,000ドル(1,350万円)だという。
デイリービーストによると、昨年オープンしたNYUの施設「ジョン・A・ポールソン・センター」は、ビリオネアの投資家ジョン・ポールソン氏が1億ドルを寄付して建設された。
同氏は今年4月、パームビーチにある自宅でトランプ氏の資金調達イベントのホストを務めた。1日で50万ドルを超える寄付金が集まったとされ、バイデン氏やオバマ氏がマンハッタンのイベントで調達した金額を2倍上回ったとして話題となった。
バロン君は、先月ウィスコンシン州で開催された共和党全国大会に出席しておらず、その所在に注目が集まっていた。秋以降は、トランプタワーやワシントンスクエアパーク付近で姿を見かけるようになるかもしれない。