黒人セレブ、トランプ氏を熱烈支持するワケ

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大統領選を目前に控え、黒人アスリートやラッパーがトランプ氏の支持を表明した。

この中には、NFLピッツバーグ・スティーラーズの元スター選手アントニオ・ブラウンやリビオン・ベル、マイク・ウォレス、元ボクシング世界王者のトーマス・ハーンズ、ラッパーで俳優のロード・ジャマーが含まれる。

ブラウンは19日、ペンシルベニア州ラトローブで開催された選挙集会に登壇し、「ハリスとウォルズは男子トイレにタンポンを置こうとしている。本当におかしいと思わないか?」と呼びかけた。さらに「タンポン・ティムは本物のフットボールコーチではない。彼は私をガードすることはできないだろう」と揶揄した。

SNSではブラウンらの過去の問題を指摘し、非難する声も。あるユーザーはXに「35件以上の重罪、性的暴行疑惑、複数人の私生児がいながら、厚かましくもカマラ・ハリスをアバズレ呼ばわりしている。ふざけるな」と投稿した

政治ライターのジャハン・ジョーンズ氏はMSNBCの論説記事で、「MAGAムーブメントのハイパー・マスキュリン・トキシック」の象徴と非難。トランプ陣営が「落ち目のアスリート」を担ぎ出し、「上っ面の男気男を中心に据えた保守派の活動を盛り上げる試み」と皮肉った

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ハリス氏は、黒人有権者の間で支持率が伸び悩んでいる。9月26日から10月6日に実施されたニューヨーク・タイムズとシエナ大学の世論調査によると、ハリス氏は黒人有権者の70%の支持を獲得しているが、2020年のバイデン氏(90%)や2016年のヒラリー氏(92%)より10ポイント以上低い。全米黒人地位向上協会の調査では、50歳未満の黒人男性4人に1人が、トランプ氏を支持すると回答した。

こうした状況を受け、ハリス氏は、黒人有権者を対象とした経済的機会を与える政策を発表するなどしている。

ハリス氏を支持しない理由は?

ラッパーで俳優のロード・ジャマーはThe Art Of Dialogueでのインタビューで、ハリス氏を支持しない理由に関して、黒人カルチャーの中で育っておらず「黒人ではない」と主張。周囲に黒人の友人がおらず、白人男性のエムホフ氏と結婚しているなどの理由を挙げ、「われわれを理解していない」「黒人票欲しさに黒人だと装っている」と非難した。またディベートでの質問に回答しないのも「われわれを馬鹿で、アイデンティティー・ポリティクスによって投票すると思っているからだ」と述べ、「ダンキンドーナツやセブンイレブンは愚か、アメリカ合衆国と呼ばれる企業を経営する資格がない」と酷評した。人種の異なる有権者の前でイントネーションを変えることについても不快感を示した。

一方でトランプ氏に関しては「彼はいつも彼でいる。好きかはどうか別として、傲慢なところもあるが」「何度かの破産の末、大統領になった。私はそれをレジリエンスと呼んでいる。・・われわれは雲の中からシルバーライニングを見つけて立ち直る、われわれはそんなリーダーを求めている」と語るなど、過去の破産歴を揶揄するハリス氏を牽制した。

Mashup Reporter 編集部
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