トランプ氏が支持率伸ばしたワケ、民主党も注目

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大統領選も最終局面に入り、トランプ陣営は異例のキャンペーンを展開している。先日は激戦区ペンシルベニア州にあるマクドナルド店を電撃訪問し、フライドポテトを揚げ「アルバイト」する姿を披露した。また、NBCやCNBCなど計画していた主要メディアのインタビューを拒否する一方で、Spotifyで人気No1を誇るジョー・ローガンのポットキャスト番組への出演を決めた。

トランプ氏は今回、Z世代(1997年から2012年生まれ)の男性の有権者に照準を当ててきた。これまで、男性リスナーの多いバースツール・スポーツのポッドキャスト番組や、ユーチューバーのローガン・ポール、コメディアンのテオ・ヴォン、元プロレスラーのジ・アンダーテイカー、どっきり動画で有名なユーチューバーのネルク・ボーイズ(Nelk Boys)、コンピューター科学者レックス・フリードマン、ライブストリーマーのアディン・ロスの番組などに出演している。

マクドナルドでのスタントは、特に若者世代から好評を得たようだ。ニューズウィークの調査では、Z世代の39%が、トランプ氏に多少または非常に好感を持ったと回答した。

これらの動きに対し、オバマ氏の元上級顧問ダン・ファイファー氏は22日に放送されたCNNの番組で、民主党はZ世代の男性に働きかける必要性があると主張している。

同氏は、かつての選挙戦では、地元のテレビ局や地元紙への露出が有権者とコミュニケーションを図ることに非常に有益だったが、「現在はそれほどでもない」と指摘。トランプ氏が今回の大統領選で支持率を伸ばしているのは、若いリスナーを持つポッドキャスト番組に日々出演しているためとの見解を示し、民主党も「それに対抗すべき」だと主張した。

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15年前に始まったローガンの番組「The Joe Rogan Experience」は、男性リスナーを中心に、Spotifyで1,450万人のフォロワー、YouTubeで1,750万人のサブスクライバーを有する。

The Hillの政治記者ニール・スタネージ氏は、ハリス氏もローガンとの対談を検討すべきだと提言した。視聴者は、ハリス氏の「苦手とする層」と認めつつ、「ケーブルニュースよりも独立的、または政治的に正統派ではない」「ニュースや情報をさまざまな場所から求めている視聴者とつながることができる」と理由を説明。ニュース番組よりも「気楽な雰囲気」、「砕けた形式」で進行されるため、言い間違いなどを気にせずに、パーソナリティを紹介することができる機会だとして「やらないよりやった方がまし」と語っている。

激戦州においてトランプ氏とハリス氏の支持率に対するジェンダーギャップが最も大きいのは、Z世代だという。この状況についてニューヨークタイムズは、MeToo運動の高まりや、女性の人工妊娠中絶の権利を認めた1970年代の判断(ロー対ウェイド)が覆されたことが若い女性の政治観に影響を与えたほか、ジェンダーの役割が急速に変化する中、社会的・経済的に取り残された若者が、トランプ氏を伝統的な男らしさの推進者とみなしているとの分析を示している

Mashup Reporter 編集部
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