25日、トランプ前大統領は全米ナンバー1のポッドキャスター、ジョー・ローガンの番組に出演。3時間にわたってトークを繰り広げた。
今年の選挙戦で、トランプ氏は伝統的メディアへの出演よりも、ポッドキャストやYouTube番組など若者をターゲットにしたメディアの露出を優先している。ローガンのコンテンツは若い男性に人気が高いとされ、SpotifyとYouTubeを合わせたフォロワー数は、3,000万人を超える。トランプ氏の出演した回は、YouTubeでは配信後まもなく100万回再生を超え、9時間が経った現在は800万回を上回った。
トランプ政権最大の失敗とは
トランプ政権一期目の人選に話がおよぶと、トランプ氏は「いつも同じ答えに戻るのだが」と話しはじめ、「最大の失敗は、ある人々を選んだことだった」と明かした。
「ネオコンですか」と聞かれると、「ネオコンまたは悪い人々、単に不誠実な人々~」と答えつつ、「いじめっ子だが弱々しいケリーのような男だ」と語った。
トランプ政権で大統領首席補佐官を務めたジョン・ケリー退役大将は、今週配信されたニューヨーク・タイムズのインタビューで、トランプ氏は「間違いなくファシストという一般的な定義に当てはまる」と述べたほか、アトランティック誌のインタビューで、トランプ氏が在任中、軍に求める忠誠心として「ヒトラーの将校」と漏らしたと明かした。
一連の報道に対して、トランプ氏は、Truth Socialのアカウントで「トランプ症候群」を患った人々による「でっち上げ」と反撃している。
さらにトランプ氏は、「ボルトンは馬鹿だった」と、メディアで批判を繰り返しているジョン・ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障担当)にも言及。任命当時、友人でラスベガスのホテルやカジノ経営で知られるフィリップ・ラフィン氏からボルトン氏は「悪い奴」だとして選ばないよう助言を受けたが、すでに任命した後だったと明かした。
その後、バイデン政権のアフガン撤退の失態に話がおよぶと、「ミリーは本当に馬鹿な男だ」とマーク・ミリー統合参謀本部議長を非難。兵器を置き去りにしたエピソードに触れつつ、「アフガンに関わった人は全員クビにされるべきだった」「頭がおかしい」「バカだ」「愚かだ」と続けた。
今月15日リリースされた『War』で、ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏は、2023年3月に首都ワシントンで開かれた会合で、ミリー氏がトランプ氏を「完全なファシスト」だと呼んだと明かした。ミリー氏は「ドナルド・トランプほどこの国にとって危険な人物はいない」と述べ、報道機関を指して「あなた方が彼を止めなければならない」と求めたという。