メーガン妃 ネトフリ新作から見る新ブランド構想、意外な素顔とは

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Netflixで4日、メーガン妃の新番組「ウィズ・ラブ、メーガン」(With Love, Meghan)の配信がスタートした。

メーガン妃が気の置けない友人や憧れの料理人をカリフォルニア州の高級住宅地モンテシートの邸宅に招き、料理を作ったり、会話を楽しんだりする内容で、妃の日常生活を垣間見ることができる。「アンソニー・ボーディン:パーツ・アンノウン」でエミー賞を受賞したマイケル・スティード氏が監督を務めた。

番組に登場するゲスト

番組では、ドラマ「SUITS/スーツ」の頃から付き合いのあるメイクアップアーティスト、ダニエル・マーティン(エピソード1)のほか、メーガン妃のポッドキャスト番組「Archetypes」に出演した女優ミンディ・カリング(エピソード2)、ポロ選手ナチョ・フィゲラス氏の妻デルフィナ・バルキエルなど新旧の友人が名を連ねる。メーガン妃は「人に食事を振る舞うのが大好き。それは自身の愛情表現なのかもしれない」と語っている。

また、レストラン「シェ・パニース」の創業者で伝説のシェフ、アリス・ウォータース(エピソード8)やロサンゼルスを拠点にする人気韓国料理店のシェフ、ロイ・チョイ(エピソード3)なども出演し、とっておきのレシピを披露する。

夫のヘンリー王子も最終エピソードに登場する。ライフスタイルブランド「As Ever」を立ち上げたメーガン妃の新たな門出を祝う。

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新ブランド「As Ever」とは?

メーガン妃はNetflixとパートナーシップのもと、番組に登場した商品を発売する。「As Ever」の公式サイトでは、ジャムや蜂蜜、ハーバルティ、クレープミックス、フラワースプリンクルのクッキーミックスなど、番組に登場した商品が数多く掲載されている。ラインナップや価格帯は明らかにされていないが、今春に発売を開始すると発表されている。

「サセックス」姓をアピール

エピソード2では、ゲストのミンディから「メーガン・マークル」と旧姓で呼ばれたメーガン妃が、現在の名字は「サセックス」であることを強調する場面があった。

子供の頃、お茶の間で人気のクイズ番組「ジェパディ!」を見て、ファストフード・チェーン店のポロ・ロコやタコ・ベル、ジャック・イン・ザ・ボックスで食事をしていたと明かすメーガン妃に、ミンディは「メーガン・マークルがジャック・イン・ザ・ボックスで食べていたなんて誰も信じないでしょう」と反応した。これに対し「メーガン・マークルと言い続けるのも面白いわね。今私がサセックスなのよ」と切り出し、子供と同じ姓を名乗ることが「いかに重要であるか理解していなかった。それには意味があるわ。われわれのファミリーネーム。私の小さな家族の名前」とサセックスを名乗ることの意義について語った。

ファッションは?

全エピソードを通じて、アイボリーやベージュカラーの服装が多い。蜂蜜を採取する際の白の防護服すらエレガントに見える。メーガン妃はエピソード2で、ザラのパンツにイタリアのラグジュアリーブランド「ロロ・ピアーナ」のトップスを着用しており、自身のスタイルを「ハイ・ロー」(high-low)と説明している。

カリグラフィーの達人

番組のタイトルやジャムにつけるラベル、メニューなど多くの場面で、メーガン妃の見事なハンドライティングを見ることができる。「As Ever」の前身「American Riviera Orchard」のブランドロゴも自ら手がけていた。

実はメーガン妃はカリグラフィーのプロで、女優として活躍する前、フリーランサーのカリグラファーとして活躍していた。また、ビバリーヒルズの文具店「ペーパーソース」では、カリグラフィーやギフトラッピングを教えており、番組ではラッピングの腕前も披露している。

撮影場所は?

大半の場面はキッチンで撮影されているが、使用された邸宅は、ヘンリー王子一家の家ではないという。デイリーメールは、撮影にはモンテシートにある近隣住民の邸宅が使用されたと報じている。

自身の邸宅を使用しなかった理由について、メーガン妃はPeopleに「隠れ家を守りたかった」と安全上の理由を語っている。ただし鶏小屋や果樹園など一部は自宅で撮影されたという。

番組の評判は

批評サイトRotten Tomatoesによると、一般の視聴者の満足度は20%となっている。

業界紙Varietyは「With Love, Meghanはモンテシートの自己満足。価値がない」と題したレビューを掲載。「番組は強行軍のようだ。TVのために作られたキッチンで午後を過ごすのに、まずメーガン妃を褒め称えなければならない」と説明し、「サセックス侯爵夫人の全てを祝福するために存在する」と評した。

タイム紙も「この上なく退屈なエンタメにおける王室の入門書」と題したレビューで、Netflixの夫妻ドキュメンタリーやポッドキャスト番組の内容と共に、夫妻が「自分自身について語れば語るほど、リアルでないように思える」と綴っている。

これらの評価にもかかわらず、Netflixは続編に意欲的で、配信直後にシーズン2の制作を発表した。撮影はすでに完了しており、今秋に配信予定だという。