今月2日に新ライフスタイルブランド「As Ever」をローンチしたメーガン妃は、深夜に考えが止まらなくなるほど不安に苛まれることがあるという。昨日配信したポッドキャスト番組『Confessions of a Female Founder with Meghan(女性起業家の告白)』で明かした。
記念すべき第一回目のゲストは、マッチングアプリbumbleの創業者で、女性として世界最年少でビリオネアとなったホイットニー・ウルフ・ハード氏が出演した。二人は数年来の友人だという。
メーガン妃は冒頭、「ビジネスの立ち上げは、とても大変」と切り出し、「ベストチームを揃えても、夜も眠れない。すべての決断と微細なディテールまで、その瞬間は非常に重大に感じられるから」と続けた。
特に頭を悩ましたのが、商品のパッケージのようだ。
「例えば、1ヶ月前、私は梱包にとても気を取られていた」と語り、顧客が開封する瞬間を思い浮かべてティッシュペーパーや生分解性の梱包材、ラベルの位置などについて考えを巡らせていたと明かした。
番組中盤でも再びパッケージの話に立ち戻った。
「昨晩、頭がループ状態になって、午前3時のループに。ただ止まらなく考えすぎてしまって。”あれにどう対処するんだ”とか、”よし、でもパッケージは?”、”パッケージはこういう感じにしたいんだ”、”でも考えていた開封の体験と違う”、”どうやって変更しよう”など。そんなのって問題じゃない?」。
ハード氏は、「どれほど大きな問題なのか」落ち着いて考えるべきと助言。自分のビジネスや人生、家族にとって「決定的な問題にならない」と述べ、「箱は変えられるし、新たな箱なら数週間で用意できる」と語った。
メーガン妃はまた、「私がコントロールできるのは私の本質と美学の延長、そして人々と共有したいものだけだ」と自分に言い聞かせているとした上で、コントロールできない他人の評価をどう受け止めるか悩んでいるとも明かした。
ジャムや紅茶、ドライフラワー、クッキーミックスをラインナップに揃えたAs Everは、ローンチ後早々に完売した。仕入れ量を公表していないことから、希少性の原理を用いたブランド戦略ではないかと勘繰る声があるものの、幸先の良いスタートを切ったようだ。価格レンジは9ドル〜28ドルと比較的手頃。現在サイトでは、再入荷予定を知りたい顧客にメールの登録を促している。
インフルエンサーマーケティングも欠かさない。商品を贈られたクリス・ジェンナーやゾーイ・サルダナなど、複数の著名人が開封体験をSNSで共有した。
ポッドキャスト番組については、メーガン妃にとって2度目の挑戦となる。2022年に配信した「アーキタイプス」は、「女性に対するステレオタイプな見方」という社会問題をテーマに据え、セリーナ・ウィリアムズやマライア・キャリーといったセレブが議論に参加した。配信当初は米英で1位を獲得するなどの注目を集めたが、1シーズン(12エピソード)のみで打ち切られた。契約解消の理由は公表されていないが、Spotifyがコンテンツに満足していなかったとも伝えられている。新番組は、妃が聞き役となり、「スモールアイデアを成功した企業へと成長させた」女性起業家がゲスト出演し、「助言と洞察」を提供する。レモナダ・メディアが配信を手がけている。