ニューヨーク市教育局は、7日(木)、パブリックスクール(公立学校)に通う全生徒110万人を対象に、給食の無償化をスタートすることを発表した。ニューヨークでは、昨年より、政府のガイドラインの元、75%の学生が減額した金額、もしくは無償で給食を受け取ることができる。これらの権利を有するにも関わらず、両親が書類の提出を怠ったなどの理由により、多くの学生は、無償の給食を得ていないという。
ニューヨークでは10年以上、朝食が無償で提供されているが、新たなプログラムの導入により、新たに20万人の生徒の給食が無償化される。給食費用は、1日あたり1.75ドル(約192円)で、対象となる家庭は年間300ドル(約3.3万円)を節約することができる。また、パブリックスクールだけでなく、SchoolFoodに加入している学校は、同様のサービスを受けられる。
議員のLinda B. Rosenthal氏は「多くの学生は、学校が唯一の栄養のある食事を摂ることができる場所となっています。無料のランチは、学生たちの体だけでなく、脳にも栄養を与えてくれると確信しています。」と新たなプログラムに期待を寄せている。
申し込みは、オンライン上の所定のフォームに必要事項を記入して、12月29日までに提出する。申し込みが完了すると、MySchoolBucksのアカウントを通じ、昼食代が全額払い戻しされる。無償化は、2017-2018学校年度より開始となる。
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米国では、ニューヨークのほか、ボストン、シカゴ、デオロイト、ダラスなどでは、給食が無償で提供されている。