ニューヨークの地下鉄車内で、酔っ払った男性が人種差別発言を繰り返し、怒った乗客達によって電車から放り出されるという出来事が起きた。
場所は、8日(日)午後2時ごろのブルックリン方面に向かうLラインの電車内。目撃者のTariq Hamamiさんが、地元テレビ局Eyewitness Newsに語った内容によると、手にアルコール飲料を持ち、酔っ払った白人男性が、アフリカ系アメリカ人の女性と、いくつか言葉を交わした後、人種差別的な発言を始めたという。
【動画】乗客の抑止にも関わらず「ニガー」(黒人を指す蔑称)などの差別発言を繰り返す男性。最終的に乗客達によってホームへ蹴り出された。
その後、男性は2人の黒人男性に向かって、暴言を吐き始め、状況はさらに悪化。地元メディアgothamistが、ビデオの撮影者へ行ったインタビューによると、黒人男性らとパーソナルスペースに関して言い争いがあったという。
動画の冒頭、男性は、「俺は弁護士だ。NYUのロースクール出身だぞ! 」などと叫んでいる。 Hamamiさんは、グループと男性を離すため、白人男性の発言をブロックするように、彼の前で手を上げていたが、男性は「俺をぶってみろ。それは、暴行になるからな。」などと発言。周りからも男性を「レイシスト((人種差別主義者))!」と、非難する声が上がり、乗客達の怒りがエスカレートしていった。
ウィリアムズバーグの Bedford Avenue駅に電車が停車すると、たまりかねた乗客らは、「追い出せ!」という言葉とともに、男性を車外へ叩きだした。自分のバッグがあると言って、男性は車内に戻ろうとするが、乗客達がブロック。スープやボトルを投げつけ、さらには足で蹴るなどし、電車から追い出した。
ホームにいた警察に何があったかを伝えると、警察はMTA職員に向かってドアを閉めるよう合図を送ったという。