14日夜、マーベルスタジオ製作による初のアフリカ系アベンジャー「ブラックパンサー」(Black Panther)が全米で公開され、大ヒットとなっている。19日のプレジデントデーを含めたオープニング週末4日間の興行成績は、2億ドル(約220億円)を超える見込みだ。
主要キャストに黒人を器用
アフリカ系アメリカ人のイアン・クーグラー(Ryan Coogler)が監督を務める「ブラックパンサー」は、チャドウィック・ボーズマン(Chadwick Boseman)や、ルピタ・ニョンゴ(Lupita Nyong’o)、マイケル・B・ジョーダン(Michael B. Jordan)など、マーベル作品としては、初めて黒人のキャストをメインに起用し、アフリカ系のカルチャーを描いたストーリーが話題だ。
木曜夜のプレビューでは、2,500万ドル(約27.5億円)の興行成績となり、2016年2月公開「デッドプール」(21世紀フォックス)の1,270万ドルの約2倍近い記録的な数字となった。マーベル作品中では、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015)を超える成績となる。
CNBCによると、金曜の公開初日は、7,580万ドル(約83.3億円) で、ハリウッド史上歴代8位、スーパーヒーロー映画としては歴代4位の興行成績を記録。週末4日間(プレジデントデーの祝日を含む)の合計は2億ドル(約220億円)を超える予定。
映画は公開前よりソーシャルメディアを中心に大きな話題となり、Fandangoによると前売券の販売数は、スーパーヒーロー映画として、最も多い数字を記録したという。
また、映画批評家によるレビューの高さに加え、観客による評価も、シネマスコア(CinemaScore)ではA+、ロッテントマト(Rotten Tomatoes)では94%Freshを獲得し、スーパーヒーロー映画では最も高い数字を記録するなど、いずれも高評価を得ている。
米国内の興行成績が好調な一方で、スーパーヒーローものに関しては、海外での収入が半分もしくは3分の2程度にとどまる傾向があるという。ブラックパンサーは、3日間の海外での興行収入は4,700万ドル(約51.7億円)となっている。
ストーリー
アフリカの架空の王国、ワカンダ(Wakanda)の王、ティ・チャラ(T’Challa)は、スーパーヒーロー「ブラックパンサー」としても活躍する。ティ・チャラは、世界を破壊する力を秘めた秘密の石(ヴィブラニウム)を守る使命を担う。
3月1日 日本公開
日本版予告