アメリカのミレニアル世代(24-36歳)は約4分の1が親と同居しているという調査結果が明らかになった。
不動産情報サイトのジロー(Zillow)が、 2005年と2016年のアメリカン・コミュニティ・サーベイ (American Community Survey)を元に行った分析によると、ミレニアル世代の22.5%(約1,200万人)が親と同居しており、2005年の13.5%から大幅に上昇した。
なお、ニューヨークのミレニアル世代の同居率は30.3%で、調査結果中、第3位となる。2005年の20.4%から10%近く上昇した。ニューヨークで親と同居するミレニアルの失業率は、11.4%で、平均に比べて2倍以上高いことも分かった。
Zillowのシニアエコノミスト、アーロン・テラザス(Aaron Terrazas)氏は、「過去10年間、家賃の上昇率が収入を上回ったため、住宅コストを抑えるために、多くの若者が家族と同居するようになった。」と語る。同氏は、失業率が改善した後も、この傾向は続くとみており、その理由として、「実家に住むことで、収入は高くないが、情熱を傾けられる仕事に就くことができたり、初月や最終月の家賃をセーブ、または、頭金を貯蓄したりすることができる。」ことや、「親が年を取り、何か特別なケアが必要になったり、親が孫の面倒を見たりするために引越してくる。」といったケースもあるだろうと述べた。
親同居率の高い街ベスト5は?
収入に占める家賃の割合が高いエリアでは、より多くのミレニアルが両親と同居する傾向にある。
ニューヨークの家賃の中央値は2,400ドル(約26.4万円、全国平均は1,447ドル)で、収入に対する家賃の割合は38.8%(全国平均は28.9%)、ロサンゼルスの中央値は2,753ドル(約30万円)で、家賃の割合は47.3%となっている。
1、マイアミ 33.4%
2、カリフォルニア州リバーサイド(Riverside) 33%
3、ニューヨーク 30.3%
4、ロサンゼルス 30.2%
5、サンアントニオ 29.2%