5日、アメリカ人デザイナーのケイト・スペード(Kate Spade)、本名キャサリン・ブロスナン(Katherine Brosnahan)さん(55)が、マンハッタンの自宅で死亡しているのが発見された。捜査当局によると、死因はベッドルームのドアにかけたスカーフを使用した首吊りによる自殺とみられる。また、娘にあてた遺書のようなメモ書きも見つかっているという。
NBCなどによると、ニューヨーク市警察は、氏名を明かさずに、ケイトさんが所有するアッパーウエストサイドのパークアヴェニューにある建物で、55歳女性が意識不明の状態で午前10:30頃に発見されたことを確認した。
世界有数のブランドへと成長したケイト・スペード
1962年12月ミズーリ州のカンザスシティで生まれたケイトさんは、アリゾナ州立大学の学生時代に働いていたアパレル店で、アンディ・スペード(Andy Spade)さんと出会った。
大学卒業後、女性誌「マドモアゼル」(Mademoiselle)で編集者として8年間働いたあと、ケイトさんとアンディさんは、1993年にケイト・スペード・ハンドバッグ(Kate Spade Handbags)をスタートした。
カラフルでプレイフルなパターンを使用したデザインは、米国でセンセーションを巻き起こす。その後アパレル、ジュエリーラインを展開し、ケイト・スペード・ニューヨーク(Kate Spade New York)とジャック・スペード・ニューヨーク(Jack Spade New York)は、世界中で知られる人気ブランドへと成長を遂げた。
1994年にケイトさんとアンディさんは結婚した。
2007年に、Kate Spade & Co.は、リズ・クレイボーン社(Liz Claiborne Inc)へと売却された。ケイトさんは、2005年に生まれた娘、フランシスさんの育児に専念するため、仕事は休業していた。
2016年には、娘の名前を冠した、新たなファッションブランド「フランシス・ヴァレンタイン」(Frances Valentine)を立ち上げ、デザイナーとして再び現場に復帰したところだった。娘のフランシスさんは、現在13歳になっている。