9日、米スターバックス(Starbucks)は、2020年までに全世界28,000以上の店舗で、使い捨てプラスチック製ストローを廃止することを発表した。
現在スターバックスは、年間約10億本のストローを使用している。プラスチックストローは、海の環境汚染や、海洋生物への悪影響を考慮し、使用の禁止検討する政府が増えている。スターバックスが本社を置くワシントン州シアトル市は、7月1日に米国の主要都市の中で、初めてプラスチック製ストローやフォークなどの使用禁止を決定した。
スターバックスでは、今後ストロー不要な蓋、もしくは他の素材を使用したストローを提供する。
ストローレスな蓋を開発
ストローが不要な蓋は、スターバックスがデザイン及び製作したもので、すべてのアイスコーヒー、ティー、エスプレッソのドリンクに使用される予定となっている。
現在米国とカナダの8,000以上の店舗にて、ドラフトニトロやコールドフォームなど一部ドリンクに使用されており、今秋からカナダのバンクーバー、シアトルの店舗で、全てのドリンクに使用される。
今後は、中国や、日本、シンガポール、タイ、ベトナムなどのニトロドリンクにもパイロットとして導入される予定。
ストローについても、紙や再生可能なプラスチックに代替していくという。同社CEOのケビン・ジョンソン(Kevin Johnson)氏は、「我々のパートナーやお客様にとって、よりサステイナブル(持続可能な)方法で、お客様に提供され、サステイナブルコーヒーに対する我々のグローバルな抱負を実現するための、重要なマイルストーンだ。」と声明で述べた。
CNNによると、スターバックスは、ホットドリンク用に、リサイクル及び堆肥化し、再生可能なコンポストブルカップの開発のため、1,000万ドル(11億円)を費やすとしている。
ストロー廃止の動きは英国やニューヨークでも
5月には、マクドナルドが、英国政府のプラスチック製ストロー使用の禁止を受け、英国の一部店舗で紙製ストローへの切り替えを決定。また、6月には米国の一部店舗でも同様の切り替えを行うと発表した。
現在米国では、シアトルの他、カリフォルニア州のマリブ、フロリダ州のマイアミビーチ、ニュージャージー州のモンマス ビーチなどで使用が禁止されている。
また、ニューヨーク市では、5月にプラスチック製ストローの使用を禁じる法案が提出された。