メラニア・トランプ大統領夫人が心境告白 浮気疑惑から移民問題まで

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メラニア・トランプ(Melania Trump)大統領夫人は、アフリカ4カ国を歴訪し、初の単独外遊を行った。滞在先のケニアで、米ABCニュースの独占インタビューに応じ、ホワイトハウスでの生活や、トランプ氏の浮気、#MeTooムーブメント、移民問題などについて語った。

ファーストレディは特別な時間

「ワシントンに住むのは大好きです。息子と主人のため、ホワイトハウスを住まいにすることした。」と述べ、「偉大な国家に仕えることを大変光栄に思っています。」ABCのトム・ラマス(Tom Llamas)氏のインタビューに回答した。

初代ファーストレディ、マーサ・ワシントンは、ファーストレディを「囚人のようだ。」と表現したが、メラニア氏は「そうは思わない。私は楽しんでいます。これは永遠に続くわけではないし、特別な時間。」と述べた。

具体的な名前は挙げなかったが、いくつかの団体や組織は、政治的な理由で、慈善活動に関するパートナーシップを締結したがらないことを残念に思っていると述べている。

トランプ氏と仕事する人全員を信頼しているわけでないことも明かした。メラニア夫人は「いつも警戒するように」と忠告しているという。

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セクハラ発言に対して、トランプ氏は謝罪した

大統領選挙活動中に明るみにでた「アクセスハリウッド」での女性を侮蔑する発言に関し、ラマス氏は「謝罪は受けたか?」と質問。これに対して、詳細については明言を避けたが、「ええ、彼は謝罪しました。」と回答した。
このインタビューの後、ホワイトハウススタッフは、”メディアのナンセンスな報道”に対して、大統領は彼女に度々謝罪していると、コメントを寄せた。トランプ氏は、録音テープの内容に対して信ぴょう性を疑うなど、疑惑を認めていないため、ホワイトハウスがフォローをしたものだと考えられる。

ポルノ女優のストーミー・ダニエルズと大統領の浮気に関して、トランプ氏の弁護士ルディ・ジュリアーニ氏は、「メラニア夫人が、浮気が本当でないことを知っている。」とメディアに以前語ったことを質問されると、「この件については、ジュリアーニとは一度も話したことがない。彼に聞いて欲しい。」と回答を避けた。

トランプ氏の浮気疑惑は、結婚関係を険悪にしたかと尋ねられると、「メディアと人々は、憶測や噂話を流すのが好きだ。」とし、「母親やファーストレディーとして、為すべき重要なことがある。それは考慮すべきことではない。」と述べた。

#MeTooムーブメントに関して


過去に、性的暴行や嫌がらせを受けたことを公表する運動(#MeToo)に関して、「私は、女性をサポートします。そして、彼女たちの意見は、聞き入れられる必要がある。男性も同様にサポートする。」と理解を示しつつも、「疑惑を公表する際には、確固たる証拠を提示する必要がある。」と見解を述べた。

私は世界で最も中傷を受けている


メラニア夫人が主導する活動「Be Best」の一つに、ネットでの誹謗・中傷を撲滅する取り組みがある。トランプ大統領がツイッターやメディアを通じて誹謗中傷を繰り返していることについて尋ねられると、メラニア夫人は、「全てに同意するわけではないが、彼の行動は彼のものだ。」と自身の活動と距離を置いた。
さらに「私は、世界で最も中傷を受けている人の1人だ。」と述べ、自身の経験から、ネットの誹謗中傷の危険性と取り組みの重要さを理解していると語った。

メラニア夫人の服装は、外遊や被災地視察の度に大きな話題となっている。今回のアフリカ訪問の際も、白いヘルメットを着用し、ヨーロッパ植民地時代のスタイルだと非難を浴びている。

ジャケットに込めたメッセージ


メラニア夫人は昨年、テキサス州で不寛容政策(ゼロトレランス)により、親から離別させられた不法移民の子供たちを見舞った。
飛行機に乗り込む際に着用していたジャケットのメッセージ「私は全く気にしないわ。」(I really don’t care, do you?)は、何を意味するのか大きな話題となった。その直後、ホワイトハウスは「メッセージに特別な意味はない。」と声明を発表していた。

今回のインタビューでは、その時のジャケットに関して、「私を非難する人、左派メディアに対する意図的なメッセージ」であったことを明かした。「私は全く気にしていないことを示したかった。」と述べ、メディアがどんなに非難しようが、「私が正しいと感じることを止めさせることはできないでしょう。」と対抗姿勢を示した。
子供たちに対するメッセージでないことは明確だとしている。

メラニア夫人は、1970年にスロベニアで生まれ、イタリアやフランスでモデルとして活躍した。1996年にニューヨークに移り住み、トランプ氏と出会った。2人は2005年に結婚している。
ニューヨークにいた頃の自分と変化はないという。「自分に正直でいるようにしている。意義のある人生を送りたいし、それが自分にとって最も重要なことだ。」と述べた。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。