フィリピンのフライドチキンチェーン店「ジョリビー」(Jollibee)は27日、タイムズスクエアにマンハッタン初の店舗をオープンした。
ジョリビーは、フィリピンでは、コーナー毎に店舗があるほどのメジャーな店で「フィリピンのマクドナルド」と称されている。
フィリピン系の多いニューヨークでは、多くの人が開店を待ち望んだ。当日は、最初の40人に1年分の「チキンジョイ」が贈呈されるとあり、悪天候にも関わらず、20時間前から並ぶ顧客も現れたという。
開店1週間後も、店の外にまで行列ができる話題の店となっている。
メニューは?
かりかりの衣がたっぷりついたフライドチキンにグレービーソース、ライスがセットになった「チキンジョイ」(Chickenjoy)や、甘いマリナラソースのスパゲティ、パイナップルジュース、ピーチマンゴーパイなど特色あるメニューを提供する。人気のライスヌードルとシュリンプのパラドック(palabok)や、ビーフバーガーはまだ販売されていないという。
クオリティは、マクドナルドというよりは、チキンサンドのチェーン店「チックフィレイ」 (Chick-fil-A) に近く、評判も高い。
代表メニューの一つ「ジョリー・スパゲッティ」。平たいパスタに、ホットドッグのソーセージが入ったナポリタン風の甘いソースがたっぷりかかっている。ボリュームのあるチキンジョイとのコンボ。(ドリンク付きで8.49ドル)
スティックタイプのチキンにたっぷりのグレービーソース。付け合わせはライス。マッシュドポテト、バターコーンなどから選べる。(5.99ドル)
大きなカリカリチキンに、ブリオッシュバンズ、トマト、レタス付き(4.99ドル)
とろとろのピーチとマンゴーのピューレが入ったフライドパイ(2.49ドル)
ハロハロサンデー。さっぱりとしたソフトクリームに南国らしいカラフルなトッピング付き(1.99ドル)
店に入ると、子供たちに人気のジョリビーと、明るいスタッフがフレンドリーに出迎えてくれる。
拡大するジョリビー
フィリピンで1975年に誕生したジョリビーは全世界に1,300店舗を展開する。米国ではカリフォルニア州やハワイ州を中心に店舗を有する。ニューヨークでは、2009年クイーンズのウッドサイドに初めての店舗がオープンした。
故アンソニー・ボーデイン(Anthony Bourdain)氏もCNNの番組「パーツアンノウン」(Parts Unknown)でマニラのジョリビーを訪れ、絶賛している。
ジョリビー・フード・コーポレーションは、デンバー発祥のハンバーガーチェーンの「スマッシュバーガー」(Smashburger)に1億ドル投資し、株式の過半数を取得。また、シェフのリック・ベイレス (Rick Bayless)氏が手がける「トルタス・フロンテラ」(Tortas Frontera)にも1,240万ドル投資している。
世界一安いミシュラン店の飲茶チェーン「ティムホーワン」(Tim Ho Wan)を展開する投資会社タイタンダイニング(Titan Dining LP)にも投資するなど、急成長を遂げている。
ジョリビー・タイムズスクエア店住所:609 8th Ave,New York, NY 10018