サンクスギビングデーの翌日からスタートする恒例のブラックフライデーセール。最低気温氷点下7℃(19℉)を記録し、史上2番目に寒いサンクスギビングデーとなったニューヨークでは、一部の小売り店でサンクスギビングデー当日午後5時からブラックフライデーセールがスタートした。
小売りチェーンのメイシーズ(Macy’s)とターゲット(Target)、家電量販店のベストバイ(BestBuy)はサンクスギビングデーの午後5時に開店した。近隣のアーバンアウトフィッターズやビクトリアズシークレット、GAP、リーバイス、H&Mなども当日からセールをスタートさせ多くの人出で賑わった。
23日ドアオープン前のメイシーズ・ヘラルドスクエア店
23日ドアオープン前のターゲット・ヘラルドスクエア店
ビデオゲームやテレビ、スマートホームガジェットはこの時期最安値となることもあり、多くの人が購入する。
今年の売上は増加
ニューヨークタイムズによると、アドビアナリティクス(Adobe Analytics)は東部時間午前10時の時点で、ブラックフライデーの消費者支出が6億6,300万ドル(約750億円)に達したとし、前年同時期より28%増加したと発表した。
デロイト・サーベイ(Deloitte survey)によると、今年のホリデーシーズンにおける平均世帯の支出額は、約1,500ドル(約17万円)と予測されており、前年に比べ25%増加している。 米国での高い消費者信頼感により、エレクトロニクスからアパレル、玩具、家庭用品などあらゆる分野で消費が活発になると予測されている。
半数はオンラインで購入
シラキュース大学のRay Wimer助教授は、「米国の買い物客のうち54%は利便性と簡易性を最大の理由に、ブラックフライデーはオンラインで購入する。」とビジネスインサイダーに語っている。
リテールネクスト(RetailNext)によると、2017年にブラックフライデーで店舗を訪れた人の数は前年より4.5%減少。一方で、アドビアナリティクスによると、オンライン販売は16.9%増加したとしている。
ビジネスインサイダーでは、ニューヨーク州郊外のウエストチェスターとベストバイ(BestBuy)では23日、開店前に行列は見られたものの、店舗内の混雑は全く見られなかったと店舗の様子をレポートしている。近くのターゲットでも朝9時の時点で、ほとんど人がいなかったようだ。