米国最古の百貨店ロード・アンド・テイラー(Lord & Taylor)は、ニューヨーク5番街の旗艦店を来年1月に閉店する。AP通信が報じた。
通常ホリデーシーズンのディスプレイで華やかに彩られるウィンドウには、閉店セールを告げる「everything must go」のサインが掲げられている。
同百貨店は来年1月に大型セールを行った後、閉店する予定。11階建てのルネサンス様式の建物は、オフィスシェア会社のウィーワーク(WeWork)本社へと引き継がれる。
同建物は2007年にニューヨーク市歴史建造物保存委員会が、歴史建造物(ランドマーク)として認定されているため、変更を加える場合は市の許可が必要になるという。
2012年にロード&テイラーを買収した親会社のハドソンズ・ベイ(Hudson’s Bay Co)は昨年10月、ウィーワークに5番街の旗艦店を8億5000万ドル(約950億円)で売却。今年6月に、同店の閉鎖を発表した。5番街店以外の40店舗については引き続き営業を行う。
ロード&テイラーは1826年、サミュエル・ロード(Samuel Lord)氏とジョージ・ワシントン・テイラー(George Washington Taylor)氏が、マンハッタンのロウアーイーストサイドで、米国の大規模小売り店の一つとして設立した。
その後、数回の移転を経て、1941年に現在の38丁目と5番街に旗艦店を設立した。1938年より始まったホリディウィンドウは、ニューヨークの冬の風物詩となっていた。
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1895年創業のヘンリ・ベンデル(Henri Bendel)も来年1月に全店舗の閉鎖を発表した。
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