クイーンズのアストリアにあるコン・エジソンの発電所で27日午後9時15分ごろ、変圧器が爆発。空全体に広がる青い閃光が、マンハッタンやニュージャージなどの広範な地域で観測された。
この事故で一部の地域に停電が発生し、ラガーディア空港が10時20分ごろまで一時閉鎖。7トレインに遅れが出るなどの影響が出た。
ニューヨーク市消防局(NYFD)の発表によると、この爆発によるけが人はいない。
謎の光は、エイリアンの襲来だと思った人も多いようだ。911に通報した人もいるが、電話は繋がらない状態だったという。
また、7トレインの遅れはいつものことだとツッコミも相次いだ。
アーク放電による青い光
コン・エジソンは翌28日、変電所内にある13万8,000ボルトの器具の一部に電気故障が発生。アーク放電(electrical arc)によって、青い光が発生したと声明で発表した。当初の説明にあった電気系統の火災や爆発などは発生していないという。
故障原因は調査中だが、同社の広報担当者は、中継システムの誤作動の可能性があると指摘している。
3,000件以上の緊急通報が寄せられる
謎の光に多くの人からの緊急通報(911)が寄せられた。
NYPDのジェームズ・オニール(James O’Neill)本部長よると、放電が発生する前の30分間の911は約500件だったが、その後の30分間は、6倍以上となる約3,200件の通報が寄せられたという。
エイリアンの侵入説?
ソーシャルメディアにも、驚きや困惑したコメントとともに写真が数多く投稿された。「アストリアのオーロラ」「エイリアンだ」「(映画)インデペンデンス・デイの始まり?」「壮大な赤ちゃんの性別披露? #ITSABOY!!」などのコメントも見られる。
アストリアの事故現場を視察したニューヨークのアンドリュー・クオモ(Andrew Cuomo)州知事は、宇宙人らしきマスクを報道人に公開しながら、「我々は、この場で怪しげな証拠を発見したが、これは安全装置の一部だと言われた。私もそう信じている。エイリアンによる侵入やUFO噂に関する事実はない。」と冗談を交えて説明した。