ヘンリベンデル(Henri Bendel)ニューヨーク5番街の旗艦店は17日午後5時に閉店し、123年の歴史に幕を閉じた。オンラインは1月末で閉鎖される。
親会社Lブランズ(L Brands Inc)は昨年9月、5番街の旗艦店を含む全23店舗の閉鎖を発表していた。
閉店数日前には、ほとんどの商品が完売間近となった。NYポストによると、最終日にもシンガポールや、プエルトリコ、テネシー州などから買い物客が訪れていた。キャンドルを目当てに来店した人もいたが、すでに完売となっていたという。
創業者のヘンリ・ベンデル氏は、ウィメンズのハットメーカーとして、ルイジアナ州からニューヨークに移り、1895年にウエストヴィレッジに店舗を開いた。
1913年に5番街に初のラグジュアリーショップを開店。米国で初めてシャネルのデザイナー、ココ・シャネル(Coco Chanel)の商品を取り扱ったことでも知られる。
1960年代には、商業デザイナーとしても活躍していたアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)が店のアートワークを手がけていた。
同ブランドの愛用者は「ベンデルガール」と称された。米ドラマ『ゴシップガール』ロケ地としても有名で、国内外から多くの観光客が訪れた。
1985年には、ヴィクトリアズ・シークレットやバス&ボディーワークスなどを傘下に持つLブランズ(L Brands Inc)が買収。
Lブランドは昨年9月「企業の収益性を高め、より成長可能性のある大きなブランドに注力するため。」ブランドの閉鎖を発表した。
Advertisement
最後となったホリデーウィンドウ(写真)
今月2日には、創業104年の老舗百貨店ロード・アンド・テイラー(Lord & Taylor)も5番街の旗艦店を閉鎖した。