MTAは25日、昨年の路線バスと地下鉄の無賃乗車による損失が2億2500万ドル(約250億円)であったと発表した。
patchによると、特に路線バスでの無賃乗車が増加している。2008年の10月から12月は21.9%が無賃乗車で、昨年のバスの損失は1億2,800万ドル(約140億円)となった。
ニューヨーク市都市交通局のアンディ・ベイフォード(Andy Byford)代表は「我々が直面している課題の一つは、いわゆる”チャンサー(chancers)”という、乗車料金を支払うことができるにも関わらず、2.75ドルを節約するために、いちかばちかでやってみる人だ。」と述べた。
昨年初め、マンハッタン地区検察局のサイラス・バンス・ジュニア(Cyrus Vance Jr.)検事は無賃乗車を行った人を起訴せず、非犯罪化すると決定した。逮捕ではなく、召喚状もしくは刑事裁判所への出廷を命じるDATの発行を採用した。
MTAは防止策強化を発表
MTAは防止策として、新たに50台の監視カメラを、改札口付近に設置すると発表した。現在173台のカメラが設置されている。
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2012年にバス内でレシートの有無を確認する「イーグルチーム」と呼ばれる部隊が創設された。このイーグルチームが、ブロンクス地区の3路線とステンアイランド地区の1路線で試験的にパトロールを行うことも発表した。
ニューヨーク市警察(NYPD)も無賃乗車防止の取り組みに協力しており、15箇所の駅の改札口付近で約30人の警察官を配備している。NYPDは今年だけで、既に5,000件以上の召喚状を発行している。