ニューヨークの高級百貨店バーニーズニューヨーク(Barneys New York)は、マディソンアベニューの旗艦店(住所:660 Madison Avenue)を、9階から半分以下の4階へと縮小を検討していることが分かった。ニューヨークポスト紙が報じた。
関係者は理由について、現在の高額なテナント料3,000万ドル(約33億円)を削減するためであるとし、5階から9階及び1階の一部を手放すことを検討しているという。
家主のアシュケナージ・アクイジション社(Ashkenazy Acquisition Corp)は、数フロアを引き取り、オフィススペースや高級アパートメントに改装することを検討しているという。
ポスト紙によると、ブルース・スプリングスティーンやヒュー・グラント、故ローラ・ブッシュ夫人などが訪れる9階のレストラン「フレッズ」(Freds)は同地に残される予定だ。
1993年に開業したマディソン店は、大恐慌以来ニューヨークで建設された最大の旗艦店だった。数年にわたる家主との交渉の末、1月に10年間の賃貸契約を更新していた。
結果、年間のテナント料は、契約前の1,600万ドルから約2倍の3,000万ドルへと上昇した。店舗運営費は、固定資産税を含めると4,400万ドル(約50億円)に登る。
バーニーズは2016年、創業の地チェルシーに旗艦店を開業した。現在は全米に22店舗を展開する。
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老舗百貨店のロード・アンド・テイラーや、ヘンリベンデル、GAP、トミー・ヒルフィガーの旗艦店などの店舗閉鎖が続いており、来月にはバーニーズに隣接するカルバン・クラインの旗艦店も閉鎖を予定している。