ウーバーを乗り間違えた女子大生が殺害された事件から5日後の4月3日、サウスカロライナ州議会ではウーバーやリフトなど配車サービスの運転手に対し、電飾サインを義務付ける法案が提出された。
先月29日夜、サウスカロライナ大学に通うサマンサ・ジョセフソン(Samantha Josephson)さん(21)はウーバーを別の車と勘違いして乗車した後、コロンビアから105キロ程離れた森の中で遺体となって発見された。警察は翌日、運転手の男を拘束した。車からはジョセフソンさんと一致する大量の血痕と、携帯電話が発見された。警察発表によると、車両にはチャイルドロックがかけられ、サマンサさんは逃げることができない状態だったという。
法案は被害者の名前から「サマンサ・L・ジョセフソン・ライドシェアリング安全法」と名付けられた。ウーバーやリフトなどの配車サービスのドライバーは勤務中、電飾サインをウィンドウに表示することを義務付ける。ドライバーの雇用が解消された場合、企業にサインを返却しなければならない。返却されない場合は、企業は規制当局へ報告するものとしている。
NBCによると、法案を提出したセス・ローズ州議員は「サイコパスが恐ろしいことをすることを止めることはできないが、議員、政策立案者として、我々はこのようなことが起こらないよう、予防策を講じなければならない」と語った。
リフト(Lyft)のウェブサイトによると、同社では「amp」と呼ばれる電気サインを用意しており、一定基準を満たしたドライバーに表示する資格があるとしている。またウーバーは「ビーコン」と呼ばれる電気サインをオプションで用意しているという。
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