トランプ大統領は4日、陰謀論者や極右活動家らによる様々なメッセージをリツイートした。この中には、3日にフェイスブックから利用を停止された人物も含まれている。
フェイスブックが極右活動家ら複数名を「危険」として利用停止に踏み切った3日、トランプ大統領は「ソーシャルメディアのアメリカ国民に対する検閲を注視する」、「ソーシャルメディアは保守に対して悪化するばかりだ」と述べるなど、プラットフォーム企業による保守バイアスがあるとする従来の主張を繰り返した。
また俳優ジェームズ・ウッズやポール・ワトソンがSNS利用停止になったことについて「大変驚ろかされた」とコメントをつけて、右派メディア、ブライトバートニュースの記事をツイートした。
ポール・ワトソン氏はInfoWarsの元エディターで、160万人のフォロワーを抱えるユーチューバー。今回FBが利用停止をした中に含まれる。
翌日の4日、トランプ大統領はポールワトソン氏やローレン・サザン氏など、影響力のある極右人物による、FBの措置に対する反応をリツイートした。
サザン氏は、カナダの極右活動家で、作家としても知られる。反移民キャンペーンのDefend Europeを支持するほか、2017年にはヨーロッパの反移民グループ「ジェネレーション・アイデンティティ(GI)」に参加し、移民の救助活動を行う大型船を、グループが妨害する様子をインターネットで拡散した。
トランプ大統領はまた、ジェレミー・ストーン氏が関係するアカウントによる、反イスラム主義的なビデオもシェアした。ストーン氏は「History of the Deep State」の著者で、Qanon(キューアノン)とも関わりがある人物。ひげをたくわえた老人が話す様子を収めたビデオの字幕には「イスラムがアメリカを征服する…イスラムになることを拒むなら、我々は彼らを殺害する。女性どもを連れ出し。教会を破壊する」と表示されている。
トランプ大統領はこれらのツイートをシェアした後、ニューヨークタイムズやワシントンポストを名指しして、「どうしてツイッターとFBに許可されているのか。彼らの行いの大半はフェイクニュースだ」とツイートした。