MTAは31日、一部の駅で新たにコンタクトレス・ペイメント・システム「OMNY」の運用を開始した。
新システムは、地下鉄4,5,6番線のグランドセントラル駅-アトランティック・アベニュー-バークレイズ・センター駅間の16駅で利用できる。またスタテンアイランドのバスでも利用可能。
OMNYでは、非接触型(IC)カードや、スマートフォン、スマートウォッチ、デビッド・クレジットカードなどをCubu社のデバイスにタップして、駅に入場することができる。グーグルは先日、グーグルペイの利用が可能であることを発表した。さらに昨日、フィットビットがフィットビットペイを使って、スマートウォッチをかざすだけで入場ができると発表している。
現時点では、ペイパーライド(一回分の乗車券)のみの利用だが、今後、エリア拡大とともに一週間パス、一ヶ月パス、高齢者などに適用する割引運賃、学生運賃など、オプションを拡大する。
初日は、利用客に多少の混乱があったようだ。ニューヨークポストによると、ユニオンスクエア駅では、カードが読み込まれないという乗客がいた。また通常のメトロカードをかざす乗客も目立った。MTAのPat Foye代表は会見で、今後、教育キャンペーンを実施する予定だと語っている。
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今後の計画
- 2020年終盤までに、全駅、全バス路線、スタテンアイランド鉄道で利用可能に。
- 2021年はじめに、ロングアイランド鉄道、メトロノース鉄道に拡大。
- 2023年にメトロカードを廃止し、新システムに完全に移行。
支払い方法に関しては、2020年に、OMNYアプリでチケット購入を可能にする。2021年には、新たにMTAの発行する非接触型トランジットカードの提供を開始する。OMNYカードはCVSやデュアンリード、ライトエイドといった小売店でも販売されるという。2022年には、OMNYの自動販売機を駅に設置する。なお、メトロカード廃止後も、自動販売機や券売所で現金の支払いを受け付ける。