ニューヨーク市警察のジェームズ・オニール(James O’Neill)警察委員長は6日、1969年にNYPDがグリニッジ・ヴィレッジのゲイバー、ストーンウォール・イン(Stonewall Inn)の強制捜査に踏み入った事件に対し、その行為と当時の法律は差別的かつ圧政的であったことを認め、LGBTQコミュニティーに謝罪した。
「我々はすべての市民を尊重し、あらゆる人々を受け入れる部隊だ。」と述べ、50年前の出来事は誤りであり、決して再び起こってはならないと誓った。
今月28日は、ストーンウォールの反乱(Stonewall Uprising)から50年目を迎える。当時の事件が転機となり、LGBTQ市民権の全国的なムーブメントへと発展した。
現在ストーンウォール・インとその近辺は、ナショナル・モニュメントに指定されている。
地元議員や活動家は歓迎を表明
オニール警察委員長の謝罪は、プライド月間の安全警備に関する説明会の中で行われた。
ニューヨーク市議外のコーリー・ジョンソン(Corey Johnson)市議会議長は、プライド月間中に行われた警察委員長の謝罪に感謝を述べた。
NBCニュースによると、NYPDはこれまで正式に謝罪しておらず、地元議員やプライドマーチを組織する「Heritage of Pride」など市民権団体は対応を要求していた。
Advertisement
事件発生時ストーンウォールイン店内にいたLGBTQ活動家、マーク・セガール(Mark Segal)さんは、「(謝罪を)歓迎するだけでなく、チャプターが終わりを迎え、ある人にとっては、物語に終わりをもたらせてくれるものだ。」とNBCニュースに謝罪を受け入れる意向を語った。