ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(The Port Authority of New York and New Jersey)は25日、ジョージ・ワシントンブリッジやリンカーントンネル、空港に向かうエアトレイン(AirTrains)などの値上げ案を発表した。
値上げ案によると2020年以降、空港に乗り入れるタクシーや、Uberなどの配車サービスにもアクセス費用が新たに発生する。
値上げ案の内容
- エアトレイン
7.5ドル(現在5.5ドル)
*11月1日より - PATH
シングルライド:2.75ドル(変更なし)
10トリップスマートリンク:25ドル*a 26ドル*b (現在21ドル)
20トリップスマートリンク:50ドル*a 52ドル*b (現在42ドル)
40トリップスマートリンク:100ドル*a 104ドル*b (現在84ドル)
*a 2019年11月1日より
*b 2020年11月1日より - ブリッジ&トンネル
現金:16ドル(現在15ドル)
E-ZPass(ピークアワー):13.75ドル(現12.50ドル)
E-ZPass(オフピーク):12.50ドル(現11.75ドル)
*2020年1月5日より - エアポートグランドトランスポーテーションアクセス費用
タクシー:4ドル(ピックアップのみ)
E-hail(Uber、Lyft):4ドル(ピックアップ)、4ドル(ドロップオフ)
*2020年半ば〜後半に適用予定
値上げにより、年間2億3,500万の収入増を見込む。これらは総工費130億ドル(約1兆4,300億円)のJFK国際空港の大規模改修や、ラガーディアやニューアークへのエアトレイン開設のための費用に充てられるという。
Uberの広報担当者は、タクシーがピックアップの際の料金のみを支払うことに対し、ウーバーらは、往復料金を科せられるのは不公平だと異議を唱えた。
NYタイムズによると、Uberはニューヨーク・リバティ空港に乗り入れるために、毎年100万ドルを支払っている。
UberやLyftの運転手の擁護団体、ニューヨークタクシー労働者組合(NYTWA)トップのバイラビ・デサイ(Bhairavi Desai)氏は、彼らの労働条件は危機的状況にあるが、湾岸公社はそれを軽んじていると非難。売られた喧嘩は受けて立つとし、ドライバーに空港閉鎖に備えるよう呼びかけた。
7月16日以降、6箇所で値上げ案に関する公聴会が開催され、9月に承認される見込みだ。
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