アマゾン 顔認識システムの精度向上を発表。「恐れ」の感情検出が可能に

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アマゾン(Amazon)は12日、画像・動画分析サービス「Rekognition」の顔分析機能を向上したと発表した。

Rekognitionは顔認識や感情分析アプリケーションの開発に利用されている。発表によると、今回の改善で性別判定の精度が向上したほか、感情分析に新たに「恐れ」が追加されたという。(これまでは7 つの感情:幸せ、悲しみ、怒り、驚き、うんざり、おだやか、困惑を判別することができた。)

CNBCは、科学的証拠によって顔の表現と感情の関連が示されるかもしれないが、人々が主な感情をコミュニケートする方法は、文化と状況によって異なるという専門家の意見を紹介している。また、類似した顔の動きが表すのは一種類の感情とは限らず、表情から特定の感情を自信をもって推測することはできない、と主張している。

アマゾンはこれまで、Rekognitionを不法移民の取り締まりを行う移民税関捜査局(ICE)に売り込もうとしたとして、非難されている。
先週末、同社が国土安全保障省にクラウドサービスなどの提供を契約をしているとして、ユダヤ人らを中心にニューヨーク市のアマゾン・ブックストア内で抗議活動が行われた。デモ参加者のうち、44人が逮捕されている。

なお、ICEは先週、ミシシッピ州で不法移民の大規模な一斉摘発を行い、680人を拘束している。

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捜査機関による顔認識技術の使用が増える一方、技術がマイノリティー差別やプライバシー侵害につながるとして、問題視する声が広がりつつある。
サンフランシスコ市政執行委員会は5月、市の行政機関による顔認識技術の使用を禁じる条例を可決した

NGO団体アメリカ自由人権協会(ACLU)がアマゾンの顔認識ソフトウエアをテストしたところ、28歳の黒人の女性議員を誤って犯罪者だと認識した。またMITのリサーチャーは、女性や暗い色の肌を持つ人の認識を巡り、アマゾンの技術に問題があるとする調査結果を公表している。