30日午前、スウェーデンの学生環境活動家グレタ・トゥンベリ（Greta Thunberg）さん（16）がニューヨークの国連本部前で行われた抗議集会「Fridays For Future」に加わり、政府に対して気候変動対策を呼びかけた。
集会ではプラカードを持った若者たちが、「We are unstoppable, a better world is possible」（私たちは止められない。より良い世界にするのは可能だ。）「sea levels are rising and so are we」（水面は上昇している。だから私たちも立ち上がる。）「No more coal, no more oil, keep the carbon in the soil」（これ以上石炭や石油を使うな。石炭は土壌に）の掛け声で、早急な行動と対策を訴えた。
集会には、学生活動家アレクサンドリア・ビラセナー（Alexandria Villasenor）さんも参加した。ビラセナーさんは、米国におけるユース・クライメート・ストライキ（Youth Climate Strike）を主導するメンバーの1人。定期的に金曜日のデモ活動に参加している。
炭素排出量ゼロのヨットで大西洋横断
トゥンベリさんは、炭素排出量ゼロのレーシング・ヨットで英国を13日に出発。15日間かけて大西洋を渡り、2日前にニューヨークに到着した。
トゥンベリさんは、昨年8月から毎週金曜日に学校をストライキし、議員らに気候変動の対策を求める活動「Fridays for Future」を行ってきた。1人で始めた活動は、メディアで注目され、賛同した学生ら200万人以上がストライキに参加するなど、世界規模の活動へと発展している。
トゥンベリさんは、9月20日と27日の金曜日にも抗議活動を行うと発表している。23日に国連気候変動のサミットに出席する。12月には、チリのサンティアゴで開催される気候変動枠組条約締約国会議（COP25）に参加を予定している。