D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)モデルのアパレル企業として注目を集めるエバーレーン(Everlane)は12日、ブルックリンのウィリアムズバーグ店をオープンした。
エバーレーンは2010年にECに特化したブランドとしてサンフランシスコで創業。近年では実店舗の展開に力を入れており、2017年12月に初の実店舗をマンハッタンのソーホーにオープンした。その後、サンフランシスコ、ロサンゼルスに店舗を開設。4店舗目となるウィリアムズバーグ店では、初めてメンズのみを販売するフロアを設けた。
エバーレーン最大の店舗
店舗の売り場面積は約410平方メートルで、ソーホー店の約2倍の広さに相当する。ブランドの特徴であるミニマリズムを体現したという店舗は、白を基調とし、開放感のあるデザインが特徴的だ。入り口にはソーホー店同様、店内を見通せる大きなガラス扉を設けた。
2階のメンズフロアでは、最近リリースされた「ユニフォーム」(Uniform)コレクションを発売する。「業界の15倍の基準」で作られたジャケットやパンツは、年中使用しても色あせたり、縮んだりすることのない品質で、1年間の保証が付いている。デニムジャケットやボンバージャケット、パンツ、Tシャツなどが店頭に並ぶ。
1階のウィメンズフロアでは、デニムからジャケット、シューズ、バッグを販売する。売り場にはタブレットが設置されており、店頭在庫とオンラインの在庫を同時に把握できる。
eコマースからスタートしたエバーレーンは、工場と直接取引をすることで、卸売業者などの中間コストを削減し、低価格かつ高品質の商品を提供している。また、生産コストや工場の労働環境、輸送方法などを明示することで、業界の透明性を高める取り組みとして注目されてきた。店頭でも生産地などが表示されている。
「100%Brooklyn」の表示がつけられた商品を購入すると、5ドルが人権擁護団体のアメリカ自由人権協会(ACLU)へと寄付される。
試着室は合計12室ある。顧客が試着室を待つ必要がないよう、「Save My Spot」のシステムを導入した。タブレットに電話番号を入力すると、順番をテキストで案内してくれる。
オープンにあたり、マイケル・プレイズマン(Michael Preysman)最高経営責任者(CEO)は、オンラインのみでは収益を生み出すことは難しいとCNBCに語った。「小売業に関しては、顧客第一を考えた時、どのチャネルが顧客にとって適切かを把握し、正しいことを行うことで、利益を生み出すことができる。」と実店舗の必要性を語っている。
Everlane Williamsburg
104 N 6th StBrooklyn, NY 11211
営業時間:午前10時から午後8時
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