NYのストリッパー犯罪映画「ハスラーズ」ジェニファー・ロペス過去最高のオープニング

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ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)主演の映画「ハスラーズ」(Hustlers)が12日、北米3,250館で公開された。オープニング週末3日間の興行収入は、3,320万ドル(約36億円)を記録し、初登場2位となった。

STXフィルムズが製作した作品として過去最高を記録した。また、ジェニファー・ロペスの実写作品としても最高成績となった。

興行収入の1位は、公開2週目を迎えたワーナー・ブラザースのホラー映画の続編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』( IT: Chapter Two)が首位を維持した。先週より55%下落の4,080万ドルを記録した。
また、ピリッツアー賞受賞の小説を映画化した「ザ・ゴールドフィンチ」(The Goldfinch)は、 2,542館で公開されたが、興収は260万ドルにとどまり、初登場8位となった。同作品はトロント映画祭でワールドプレミア上映されたが、批評家の批評が極めて悪い。

J.Loの演技に絶賛

ハズラーズ」は、2008年の金融危機発生後、困窮したニューヨークのストリップクラブで働く女性たちが、ウォールストリートのバンカーをターゲットに、ドラッグを使いカード詐欺を行うクライムドラマ。
実際の事件に着想を得たもので、ジェシカ・プレスラー(Jessica Pressler)が2015年のニューヨークマガジン(New York Magazine)に掲載した記事を元に製作された。

ジェニファー・ロペスのほか、『クレイジーリッチ!』のコンスタンス・ウー(Constance Wu)、元ストリッパーでラッパーのカーディ・B(Cardi B)、Julia Stiles(ジュリア・スタイルズ)、リゾ(Lizzo)、レイス・リセット(Trace Lysette)、キキ・パーマー(Keke Palmer)などが出演する。
ローリーン・スカファリア(Lorene Scafaria)が監督と脚本を務めた。

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製作費用は2,000万ドル(約21.5億円)と言われており、中予算の作品ながら、予想外の大ヒットを収めている。

PostTrakによると、オープニング週末の観客層は67%は女性で、白人が36%、アフリカ系アメリカ人が26%、ヒスパニック系は27%、アジア系が11%と幅広い人種が劇場を訪れた。

ジェニファー・ロペスは、映画の冒頭でポールダンスを披露し、カリスマ性のあるストリッパーのリーダー役、ラモナ(Ramona)を演じた。今年で50歳を迎えたジェニファー・ロペスは、2カ月半のトレーニングの末、ダンスをマスターしたという。

すでにゴールデングローブやオスカーノミネートの呼び声も高い。RottenTomatosでは、88%の批評家評を獲得している。NBCニュースのAni Bundel氏は「この役は彼女が演じるために生まれたものだ。最初から最後まで、あなたをハッスルする(巻き上げる)。」と絶賛した。Observerは作品を評価していないが、ジェニファー・ロペスだけが、この作品を観る唯一の理由だと述べている。
NYタイムズは、作品はストリッパー側の立場で描かれているが、2人の描写は「バブリーなガールボスのモンタージュと、ラグジュアリーブランドの消費フェチ」にとどまると指摘。ラストシーンでラモナがジャーナリストに語ったメタファー「この街全体、国全体がストリップクラブだ。」が唯一の教訓だったと評した。

コムスコアのアナリスト、ポール・デガラベディアン(Paul Dergarabedian)氏は「ハスラーズ」の成功に関して、観客の好みが大作のシリーズ作品に傾き、女性が主体の作品は敬遠されるという考えを覆すものだと述べた。

(11/5追記)日本では、2020年2月7日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほかでの公開が決定した。

Mashup Reporter 編集部
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