世界に日本食の普及を推進する、日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は、ロックフェラープラザにある地中海料理の名店「Limani」と協力し、10月18日から20日の3日間限定で、シーフードと日本酒のペアリングを味わうポップアップイベントを開催する。
酒ソムリエのクリス・ジョンソン(Chris Johnson)氏が厳選した日本酒と、同店自慢の魚介料理をセットにした特別プリフィクスメニューを提供する。


ポップアップイベントでは、日本酒2杯がセットになったランチのプリフィクスコース50ドル(午後12時から午後2時)、日本酒3杯がセットになったディナーのプリフィクスコース80ドル(午後5時から8時)を提供。加えてオイスターとタコ、クラブケーキと白ワイン&日本酒のセット(20ドル)などお得な企画となっている。日本酒を提供する蔵元は、惣誉酒造と黒龍酒造、宮坂醸造。コースの予約は電話(Limani:212-858-9200)のみ受付。


魚介のうまみを引き出す日本酒とのペアリング。ワインとは一味異なる、まろやかな調和と風味を楽しむことができる。


プレイベントでは、惣誉酒造の河野遵社長が来米し、参加者の感想に熱心に耳を傾け、日本酒の説明を行った。同蔵元からは「特別純米酒 辛口」と、全日空国際線のファーストクラスの機内酒に採用されている「生酛仕込 純米大吟醸」を提供。

「Escape the Ordinary」
イベントのコンセプトは「Escape the Ordinary」。魚介料理といえば白ワインという固定観念を離れ、シーフード+日本酒という”非日常”の組み合わせのおいしさをニューヨーカーに体験してもらう意図が込められている。
JFOODOの塚田健人氏によると、実は、ワインに含まれる鉄分は魚介の生臭さを増幅させるのだという。一方、「日本酒は生臭さを抑えて、うまみを引き立たせる機能を持っていることが化学的に証明されている」と相性の良さを説明する。また、日本酒に対する認識は高いものの、米国アルコール飲料市場のシェアは0.1%程度だといい、和食以外との相性を訴求し、消費者に新たな連想関係を築くことで、日本酒の消費拡大につなげたいと狙いを語った。同センターでは今月、ニューヨークタイムズとのタイアップイベントを予定しているほか、西海岸やヨーロッパでもポップアップイベントを開催する。
サンフランシスコは10月31日から11月3日(場所:Hayes Street Grill)、ロサンゼルスは11月22日から24日(場所:Rappahannock Oyster Bar)、ロンドンは10月24日から26日(場所:Oystermen)、パリは10月31日から11月2日(場所:Huguette)を予定する。