ケンタッキー州知事選、民主党が共和党の現職をリード

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ケンタッキー州では5日、州知事選の投開票が行われ、アンディ・ベシアー(Andy Beshear)現州司法長官(民主党)の得票数が、現職のマット・ベビン知事(Matt Bevin)を僅差で上回った。

全地域の開票を終えた時点での結果は、ベシアー氏が49.2%、ベビン知事が48.9%。得票差は、約5,333票だった。ベシアー氏は勝利宣言を行なったが、ベビン知事は、選挙に「不正」があったことを示唆するなど、敗北を認めていない。またAP通信は、差が小さすぎることを理由に、勝利者を発表していない。ベビン知事が再点検や再集計、さらに結果に対する法的な申し立てを行う可能性も残る。

ベシアー氏は勝利宣言で、「彼(ベビン氏)が今晩の選挙を尊重し、我々の移行を助けることを期待している。申し上げるが、我々は就任初日から準備万端で、それを心待ちにしている」と語った。

ケンタッキー州は、2016年の大統領選で、トランプ氏が30ポイントの大差でヒラリークリントン氏を下している。また共和党上院トップのミッチ・マコーネル議員の選挙区でもある。

共和党にとって厳しい選挙になることは事前に予想されており、トランプ大統領は数日前からツイッターで支持を呼びかけたほか、前日には、ケンタッキー州のレキシントンで集会を開くなど、最後のテコ入れを行なった。

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The Hillによると、トランプ陣営は声明で「大統領はマット・ベビン知事をゴールラインまで引っ張り、結果的に非常に僅差となった選挙で、予想以上に善戦するのを助けただけ」と述べつつ、「集会は、6人中5人の共和党員の州全体における明らかな勝利を助けた」と、同日行われた司法長官選や州務長官選などの結果を強調した。

司法長官選では、ベシアー氏の後任として、共和党のダニエル・キャメロン(Daniel Cameron)氏が当選。キャメロン氏は、同州初の黒人検事総長で、共和党が検事総長に就くのは1948年以来だという。