米大手建設設計会社スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(Skidmore, Owings & Merrill、SOM)は、ウォルト・ディズニー・カンパニーのニューヨーク本社の完成予想図を初公開した。
ディズニーは昨年7月、アッパーウエストサイドのオフィスを移転すると発表。「4 ハドソンスクエア」(4 Hudson Square)の開発権を、地主のトリニティ教会から6億5,000万ドル(99年間分)で取得した。
トライベッカ北部にあるハドソン・スクエアは、北はバンダムストリート(Vandam Street)から東はヴァリック・ストリート (Varick Street) 、南はスプリング・ストリート(Spring Street)、ハドソン・ストリート(Hudson Street)で囲まれた1区画。
オフィスの小売スペースを含めた床面積は、約11万平方メートル。22階建ての建物は、19階以上にセットバック部分を取り入れた。2つの塔の間には、ガラスのアトリウムがあり、テラスからはハドソン川やロウアーマンハッタンを一望できる。
3階以上がオフィススペースで、ディズニーのほか、ABCテレビや地元テレビ局WABC、テレビ番組「The View」や「Live With Kelly and Ryan」の収録スタジオを設置する。最大で5,000人が就労可能なビルとなる。
外観は、近隣の石畳や建物に調和するよう、ペールグリーンのテラコッタパネルとブロンズカラーのメタルを使用したパンチドウィンドウを使用する。
環境や従業員のウェルネスを考慮した「LEED認証」および「WELL認証」の取得も目指しており、サステイナブル性なオフィスになる予定。Curbedによると、建物の完成には約4年かかる予定だという。
なお、ディズニーは12日に北米で開始した動画配信サービス「ディズニー・プラス」(Disney+)が、初日のみで1,000万人以上が加入し、予想を上回る好調なスタートを切った。
2020年には、オリジナルコンテンツの製作に10億ドルを投資し、2024年までに20億ドルまで予算を増やす予定だとしている。